売れ筋はDDR2/DDR 400デュアル対応モデル――Intel 915G/P、925Xマザー、LGA775 Pentium 4がアキバで単体発売開始:週末アキバPick UP!号外版(1/2 ページ)
アキバ各ショップに入荷された、発売ほやほやの新製品をITmediaアキバ取材班が調査、注目商品をピックアップしていく「週末アキバPick UP!」。先日より“祭り”が予告されていた、Intel新プラットフォーム製品の単品発売が開始、早速製品ラインアップと徹底価格調査を行った。
人気モデルはDDR 400/DDR2両対応のマザー
まずは、Intel 915P/G、925Xチップセット搭載マザーボードだ。
新チップセットに加え、LGA775、PCI Expressを採用、DDR2メモリスロットを導入したのが主な変更点だ。このうち、先週登場したショップブランドPCとしてのシステム販売(2004年6月12日の記事参照)では見かけなかったIntel 925Xチップ搭載モデルとDDR2対応製品にユーザーの関心が集まっていた。
販売を確認したのは、GIGABYTE製品6モデルとASUSTek製品3モデル、そしてMSIとAlbatron、ABIT製品がそれぞれ2モデルの、計15モデル。各ショップの販売状況や価格の詳細は、下記表(および次のページ)の通り。
なお、「土曜日開店時に間に合うのは、MSIとGIGA-BYTE、Albatron製品の一部」という予想が大半だったが、ふたを開けてみれば大手メーカーのラインアップがズラリと揃っていた。
新プラットフォームに関して、いきなり多数のラインアップが登場したことで、アキバ各ショップでも多少の混乱が生じているという。あるショップでは「チップセットたけでなく、DDR2やDDR 400など対応メモリの違いで、かなりたくさんの組み合わせができるため、おいそれと手を伸ばし切れないユーザーを多くみかけます。私自身もユーザーに一番おすすめなのはこれ、と一言で伝えられないくらいです」とのこと。反響はあるものの、売り上げは今一つという。
そんな中でも人気を博しているのは、DDR2とDDR400のコンボモデルだ。
調査した半数近くのショップは、「マザーもCPUも値ごろなのに、DDR2メモリだけは従来モデルと比べてやや高価です。このためDDR2のみ対応のマザーは、現状、ユーザーも手を出しにくいからではないでしょうか」とコメントする。
LGA775 Pentium 4の第一弾は“540”――現状ではやや不足気味
マザーボードと同時に解禁となったのが、LGA775 Pentium 4だ。本日多くのショップで見かけたのはPentium 4 540。在庫数が1〜5個とかなり少数のショップが大半を占める中、T-ZONE PC DIY SHOPでは30個も入荷していた。
Pentium 4 540は実クロック3.20GHzで動作し、2次キャッシュを1Mバイト搭載する。プロセッサナンバを導入した新しいPentium 4は560(3.60GHz)から10番違いで520(2.80GHz)まで揃い、540は中位モデルの位置付けだ。価格は3万3000〜3万7000円で、従来モデルとの価格差は3000円程度に抑えられた。
他のラインアップについては、順調にいけば520と530(3GHz)が20日、550(3.40GHz)が来週に登場する可能性が高い。最上位の560は「生産がまだ間に合ってないようです」(ショップ店員)という噂もあり、しばらく待つことになりそうだ。
また、PCパーツショップ ワンネスでLGA775対応のCeleron Dを発見した。こちらもプロセッサナンバを採用するCPUで、335(2.80GHz)と330(2.70GHz)をそれぞれ5〜6個在庫されていた。なお、下位モデルの325も1個入荷したが、開店と同時に売り切れてしまったという。
今回の新プラットフォームは、予想された超品薄状態に陥らず、比較的順調なアキバデビューを果たしたといえる(インテルからの正式発表はまだであるが)。週末を越えても在庫が底をつくことはまずないだろう。CPUのラインアップを待って、ゆっくり品定めするのもアリと言える。
(次のページ:LGA775マザーボード ショップ別販売状況)
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