レビュー
オートフィルムローダーで簡単フィルムスキャン――EPSON「GT-F550」(4/4 ページ)
セイコーエプソンのフィルム対応フラットベッドスキャナに、新モデルの「GT-F550」と「GT-F500」が登場した。ここで紹介するGT-F550は、35ミリフィルムのオートローダを標準搭載し、従来より手間のかからないフィルムスキャンが特徴だ。
スキャンサンプル
スキャンサンプルは35ミリネガスリーブの1コマ。EPSON Scanのプロフェッショナルモードを使い、2400dpiでスキャンしたものだ。デフォルト、粒状低減(中)、ホコリ除去(中)の3通りでスキャンしてみた。
- 35N_2400dpi_def.bmp
デフォルト設定でスキャンした画像。ネガの色再現性としてはかなり良好。中間調を少し明るくして、彩度も若干高くしてやると、プリント写真の発色に近づく。もっとも、ネガのプリント発色は、ショップやプリント機材、機材を操作する人によっても微妙に変わる。ポジと違って「正確な色」を判断しにくいことは覚えておきたい(オリジナル画像はこちら)
- 35N_2400dpi_粒状低減(中).bmp
- 35N_2400dpi_ホコリ除去(中).bmp
「ホコリ除去」の効果も控えめ。ホコリ検出を厳しくすると誤検出も多くなるので(ホコリではない部分も消してしまう)、控えめなくらいでよい。機能を過信せず、フィルムをきれいにしてからスキャンするのが基本だ(オリジナル画像はこちら)
グラフ
スキャン時間は、EPSON Scanのプロフェッショナルモードでプレビュー/本スキャンのボタンをクリックしてから、プログレスバーが100%になって消えるまでを計測。テストPCの構成は表2の通り。
表2■計測環境
マザーボード | ASUSTek P4PE |
---|---|
CPU | Pentium4/2.4B GHz |
メモリ | PC2700 DDR SDRAM 1GB |
HDD | Maxtor Diamond Max Plus 9(6Y120L0) |
ビデオカード | ATIテクノロジーズ RADEON 9000 |
インタフェース | USB2.0 Hi-Speed接続(Intel 845PE/ICH4) |
アプリケーション | Adobe PhotoshopElements2.0 |
- 反射原稿
- 35ミリネガスリーブ
35ミリネガスリーブのスキャンも全体的に速い。サムネイル化の範囲(大中小)は、速度にはほとんど影響しない。画質改善機能の「ホコリ除去」を有効にすると遅くなるが、トータル時間はマシンパワーにも左右される
- 35ミリポジスリーブ(6コマ)
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