今年の夏は「PCで全部録る!」ことにした──第2話「mAgicTV ServerConceptVersionで裏番組録画に挑戦」:「アットワンス録画」も「裏番組録画」も思うがまま(1/3 ページ)
アテネで行われる一大スポーツイベントは国営民放入り乱れて同時多発的に実況番組が放映される。DVD/HDDレコーダもようやく「W録画」をアピールしているが、当然、自作PCユーザーはそのうえを目指す。今回はPCキャプチャーの醍醐味「複数差しで同時録画」に挑む。
ハードウェアエンコードと高画質化機能でベストセラーとなったハイエンドモデル
アイ・オー・データ機器のPCI接続キャプチャーカードの中で、最上位モデルがここで紹介するGV-MVP/RXだ。ハードウェアエンコードと高画質機能を搭載したキャプチャーカードとしては(発表当時で)破格の1万9800円という低価格が大きな反響を呼んだ製品でもある。コストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに支持され、同社サイトの情報によると、2004年1月〜6月のBCNランキングでシェアナンバー1を獲得しているそうだ。
ハードウェアの構成は、メインとなるMPEGエンコードチップにConnexant製CX23416を採用。ゴーストリデューサと3次元Y/C分離回路はNEC製のμPD64031AとμPD64084を搭載、TVチューナーはPanasonic製を採用している。最近のハイエンドキャプチャーカードとしては、比較的スタンダードな構成だ。
mAgicTVが「おまかせ録画」対応でパワーアップ
付属のコントロールソフトは、アイ・オー・データ機器オリジナルの「mAgicTV」。独特のインタフェースが特徴で、こちらもユーザーの評価が高い。iEPG及びADAMS EPG+に対応しており、iEPGサイトの番組表で予約が行えるのはもちろん、付属の「mAgicガイド」の番組表からも予約が可能である。
mAgicTV Ver4.2以降では、ユーザー待望のおまかせ録画機能もサポート。キーワードやジャンルを設定しておくだけで、関連する番組を自動的に録画予約してくれる。
GV-MVP/RXの大きな特徴のひとつに、高画質化機能を微調整できることが挙げられる。この微調整では、ゴーストリデューサの効き具合や、ノイズリダクションの強弱、Y/C分離方法の選択など、ユーザーの受信環境に合わせた調整が可能になっている。
競合製品において、ゴーストリデューサや3DY/C分離機能は、オン/オフの切り替えができるだけのものが多く、それぞれの機能で細かい設定ができるmAgicTVは、PCキャプチャー上級者の要求にも応えられる仕様を有していると言えるだろう。
「評価版」ドライバの公開で多数同時録画が可能になった
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.