EX-VISION 1500TVとINFO.TV Plusで裏番組録画に挑戦:今年の夏は「PCで全部録る!」ことにした──第3話(1/2 ページ)
「アテネの一大スポーツイベント」をPCキャプチャーで丸録りしてしまおう、という壮大な計画が進行中の連載だが、今回は「全部いり」キャプチャーカードとして人気の高いエルザジャパンの製品で「複数同時録画」に挑戦する。
キューブPCでも使えるロープロキャプチャーカード
ハードウェアエンコード方式を採用したキャプチャーカードは、ほとんどの製品が比較的大きめの基板を採用しているため、キューブ型筐体などを使った省スペースPCで利用するのが難しかった。
エルザジャパンから発売されたEX-VISION 1500TVは、ハードウェアエンコードモデルながらロープロファイルに対応し、高画質化機能も搭載している。これまでソフトウェアエンコードカードを使って画質を我慢してきたユーザーにとっては、実に魅力的なキャプチャーカードだ。
ハードウェアの構成は、メインとなるエンコードチップにNEC製のμPD61151を新たに採用。このチップはPCIブリッジを内蔵しており、従来モデルであるEX-VISION 1000TVが採用していたCX23416よりも実装面積を削減できている。
ゴーストリデューサと3DY/C分離回路は、同じNEC製 μPD64031及びμPD64083で、こちらは同社の従来製品EX-VISION 700TV/1000TVと共通である。
チューナーユニットは、エンコードチップと同様に新採用となったアルプス製セラミックTVチューナーモジュールを搭載している。この通常のチューナーユニットよりずっと小型なチューナーユニットのおかげでロープロフィルを実現できたといっても過言ではない。
セラミックチューナーの画質に否定的な意見をもつユーザーもいるかも知れないが、EX-VISION 1500TVに関してはその心配も無用だ。実際使ってみるとEX-VISION 1000TVが搭載するソニー製チューナーに劣らない、良好な画質を実現している。
bitcastTVからINFO.TV Plusにグレードアップしたコントロールソフト
これまでのエルザ製キャプチャーカードに採用されてきたコントロールソフトは、インフォシティ製の「bitcastTV」だった。bitcastTVも使い勝手の良さで人気が高かったが、EX-VISION 1500TVでは同じインフォシティ製ながら、「INFO.TV Plus」を採用している。
INFO.TV Plusは、bitcastTVの進化系ともいうべきアプリケーションで、大幅なパワーアップが施されている。最大のポイントは、「おまかせ録画」機能をサポートしたことだ。
この連載で紹介したアイ・オー・データ機器の「mAgicTV」も複数同時録画をサポートするServer Concept Versionから「おまかせ録画」機能を搭載するなど、DVD/HDDレコーダに対抗してこの機能を採用する製品が増えている。現在、NECのSmartVisionと合わせて3社が、このおまかせ録画機能をサポートしている。
INFO.TV Plusは、ADAMS EPG+に対応。アプリケーションの表示を「番組表モード」にすると、ダウンロードした番組表情報が表示され、録画したい番組をダブルクリックするだけで録画予約が行える。
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