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新型ケースを採用したスタンダードPC──エプソンダイレクト Endeavor MT8000(2/2 ページ)

エプソンダイレクトのマイクロタワーPCラインアップがEndeavor MTシリーズ。その最新モデルとしてMT8000シリーズが追加された。安定性重視の新デザイン筐体を採用し、最新テクノロジーをふんだんに盛り込むことで、新世代と呼ぶにふさわしいPCに仕上がっている。

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 このように、MT8000は大型のファンを組み込んだ強力な冷却機構を採用しているが、マシン稼働時の静音性能にも考慮した工夫がなされている。さすがに、電源投入直後はCPUファンおよびケースファンがフルに回転するため、その騒音はかなりのものになるが、いったんファンコントローラが動き出すと、それぞれのファンの回転数が一気に下がり、OSが起動したころには、ファンがほとんど気にならないまでに静かに動いてくれる。

 今回の評価作業中、ベンチマークプログラムを繰り返し動かしてみたが、高負荷動作時でもファンの回転数が多くなってやかましくなることもなく、稼動中のMT8000が十分な静音性を有していることを確認できた。もちろん、静かに、かつ低速でファンが回転しているからといって、その動作が不安定になることもない。静音性能とともに、冷却効果も十分であることの証と言っていいだろう。

 また、コンパクトなマイクロタワーケースでありながら、収容能力が大きいことも特徴として挙げられる。ドライブベイは、オープンベイこそ5インチベイ×2に3.5インチベイ×1と標準的だが、3.5インチシャドウベイが三つも用意されている点は高く評価したいところだ。

 マイクロタワーケースながら、350ワットという比較的大容量の電源ユニットが搭載されている点も注目したい。これならば、消費電力が大きいLGA775対応Pentium 4に加え、PCI Express X16スロットにこれまた消費電力が大きいハイエンドクラスグラフィックスカードと取り付け、そしてケースに用意されたドライブベイをHDDで満載にしたとしても、安定した動作が期待できるだろう。


オープンベイは5インチが二つに3.5インチが一つ。正面下部にはUSB 2.0×2とIEEE 1394が用意されている

背面はシリアル、パラレル、VGAにLAN、USB 2.0×4と標準的な構成。IEEE 1394も一つ用意されている

ビジネスだけでなくホビー利用にも魅力なコストパフォーマンス

 最新チップセット搭載マザーボードで、各種最新テクノロジーに対応したMT8000。新デザインのケースで高い拡張性を確保し、安定動作と静音性能も両立させた。それでいて、最小構成で8万5050円という高いコストパフォーマンスを実現している。

 ビジネス用途はもちろんのこと、PCI Express ×16対応グラフィックスカードに、スーパーマルチDVDドライブ、キャプチャーカードなどのBTOオプションと組み合わせると、ホビー用途としても十分活躍できる。ビジネスもホームユースも対応できる多目的PCとしても強くお勧めしたい。

試用機の仕様
CPUPentium 4 530(3.0GHz)
チップセットIntel 915G
メモリPC3200/512Mバイト
HDD120Gバイト(Serial ATA)
グラフィックスIntel GMA 900

PCMark04
PCMark Score3913
CPU Score4540
Memory Score4785
Graphics Score1054
HDD Score4176

3DMark03
3DMark Score1378

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