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第3回 人と建物の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/2 ページ)

友達と観光地に行ったときには、必ず「人」と「建物」を写しているはずだ。そのときには全体の構図を考えながら撮っているかもしれないけど、大事なのは、ほんのちょっと「何をどういう角度からどう写すか」に気を配ることなのだ。

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近づきすぎたらローアングルで

 では東京タワーへと行ってみよう。

 東京タワーは実は少し高台にあり、333メートルより大きく見えるのがミソ。坂を上ると東京タワーにたどり着く。真下から見るとすごく大きい。ここで「東京タワーへやってきました」的な観光写真を撮ることが可能か。

 簡単な話、間近でこの大きなタワーを撮るには下から見上げて撮るしかない。

 しかも人物も一緒に撮りたい。その難題に挑戦してみた。

 まずはカメラを地面スレスレで構える。しゃがんで腕を下に伸ばして片手で持って撮っているのだ。これだと液晶モニタは見えないのだが、何枚か撮ってみてうまくいった写真を使えばよいのである。

 続いて少しかがんでカメラの方に顔を向けてもらう。そうしないと顔を下から見上げる形になっちゃうからだ。


撮影したときの格好はこんな感じ

 最後のポイントはストロボ。真っ昼間、太陽が上にある時に下を向いている顔を撮るのだから、顔が逆光になってしまうのは当たり前。こういうとき、ストロボを強制的にたいてしまえば、顔はストロボの光で明るく撮れ、光が届かない背景は陽光で明るく撮れる。

 そしてこういう写真になる。


IXY DIGITAL 500のスローシンクロ発光モードを使って撮影(オリジナル画像はこちら

 IXY DIGITAL 500のスローシンクロ発光モードを使って撮影した。こういうのを「日中シンクロ撮影」という。なかなか簡単で実用的な技だ。

 デジカメによって日中のストロボ撮影がうまく行く機種と、あまりうまくいかない機種があるが、うまく行く機種なら積極的に使ってみるのも面白い。顔に当たる影を柔らかくしたり、逆光でも顔を明るく撮れたりするからだ。

 このように多機能なデジカメを使ったわけでも、難しい機能を使ったわけでもない。ただほんのちょっと「何をどういう角度からどう写すか」に気を配っただけである。旅行先で撮影するときは、何枚撮っても失敗した写真はあとで消せばいいという気楽さを持って、落ち着いていろんな工夫をして撮ってみよう。

(モデル:織原裕)



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