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「ソフトインストールなし」がイイ――USB 5.1chヘッドホン、海連「Tief Sphere-USB」を試す

アキバに登場した注目新パーツを速攻で試す「週末アキバPick UP!レビュー」。今回は、7月16日の調査で発見したUSB接続の5.1chヘッドホン、海連「Tief Sphere-USB TIEF-U002」をチェックした。

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 海連「Tief Sphere-USB TIEF-U002」(以下、TIEF-U002)は、USBタイプの5.1ch再生対応ヘッドホンだ。

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海連「Tief Sphere-USB TIEF-U002」一式。キャリングケースも付属する
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TIEF-U002ヘッドホン

 TIEF-U002のイヤーパッドには、左右それぞれにフロントとセンター、リア、ウーファーと4種類のスピーカーを内蔵する。付属アンプにより音を各チャンネルに振り分けることで、5.1ch再生を実現するという。アンプとヘッドホンの間にあるスライド式の調節つまみにより、各チャンネルにおけるレベル調整が行える。

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各chの調整は手動で行う

USBポートに接続するだけという簡単さは好印象

 TIEF-U002は、USB接続タイプであるため設置は非常に簡単だ。USBにアンプを、アンプにヘッドホンプラグを接続するだけ。Windows XP/2000 Professionalユーザーであればドライバ類のインストールも不要となっている。

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接続すると、アンプの青色LEDがぽわーんと光る

 あとは市販DVDなどの音楽ソフトと5.1ch再生対応のDVD再生ソフトを用意する。今回はCyberLink「PowerDVD 5」を用いた。

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今回使用したDVD再生ソフト、CyberLink「PowerDVD 5」

ソフトウェア上ではなく、手動でバランス調整を行う――実は楽である

 5.1ch対応の音楽DVDを再生して、2.1ch再生との違いを比べてみた。

 2.1ch再生時は、観客の歓声やギターの音色が左右に振られる、いわゆるステレオ再生だ。これはこれであまり音にこだわらない筆者としては、十分だったのだが、5.1ch再生をTIEF-U002で試すと、観客の歓声は耳の後ろ側から、そしてボーカルは中心から、ギターは右やや奥からといったように、前後上下の音場も感じられ、効果を実感できるようになった。これはなかなかだ。

 さて、USB接続の5.1ch再生対応のスピーカー類は、他メーカーからも複数リリースされている(2004年7月7日の記事参照)が、これらは付属ユーティリティソフトにより各chのバランス調整を行う場合が多い。機能の効果自体はさほど変わらないとは思うが、ソフトをインストールする、そしてそれを起動してマウスやキーボード操作で調節するという手間もなく、手元のスライドつまみで手動調整できるほうが簡単であることに気がついた。

 TIEF-U002は、ITmedia Shoppingでの販売最安値で1万円程度(2004年8月中旬現在)。単純に1万円台となると、微妙に財布のヒモが固くなってしまいがちではあるが、ドライバ・ソフトウェア類のインストールは不要、手軽なUSB5.1chヘッドホンとして価値を見出す、サウンドカードのないビジネス向けPC、やや頼りないスピーカー搭載のノートPCユーザー、そしてPCでDVDを見る機会の多いユーザー全般にお勧めできそうな製品だ。

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