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きょうはASUS「EAX800XT」でPCI Express X16でも3DMark03を「saku saku」動かしてみた(2/2 ページ)

「CPUは強力だけど使えるハイエンドグラフィックスカードがない」というのがPCI Express対応マザーの泣き所だったが、RADEON X800XTカードが店頭に並んでようやくCPUとGPUの最上級タッグが実現。今回は、ASUSのカードでRADEON X800XTのパワーを堪能した。

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3DMark03 GT4


3DMark03 Fill Rate(Single)


3DMark03 Fill Rate(Multi)


3DMark03 VertexShader


3DMark03 PixelShader2.0


3DMark03 RagTroll


AquaMark3


TOMBRAIDER angel of darkness

 RADEON X800XTとGeForce 6800 GTによる、PCI Express対応グラフィックスカード頂上対決(ただし2004年夏時点という期間限定の条件付き)の結果は、ごらんのようにアテネのニッポン柔道のごとく、RADEON X800XTがほとんどのテストで優勢となっている。

 以前、AGP対応のGeForce 6800 UltraとRADEON X800XTを比較したときは、テストによって有利不利の違いが出ていたが、そのときNVIDIA陣営が有利だったAquaMark3でもEAX800XTの成績が上回っている。

 今回の頂上決戦(期間限定)では、わずかに3DMark03の「PixelShader2.0」「RagTroll」などのPixelShaderが関係する項目の重負荷テストでGeForce 6800 GTがEAX800XTを押さえ込んでいるにすぎない。

 ただし、RADEON X800XTとGeForce 6800 GTをそのまま比較するのはGPUのラインアップからすると、いささかアンフェアといえるだろう。最上位からカウントしたラインアップの順位的には、RADEON X800XTとGeForce 6800 GTが競合するといっても、もともとRADEON X800XTはGeForce 6800 Ultraと競合するGPUとして位置付けられていたからだ(Platinum EditionはRADEON X800XTの“スペシャルバージョン”としてが急遽出現した感もなくはない)。

 今回紹介したEAX800XTなど、PCI Express対応RADEON X800XT搭載カードの登場は、PCI Express X16でも新世代GPUが使えるようになったのは、3Dグラフィックスパフォーマンスを重視するパワーゲームユーザーにとって、最強のCPUと最強のGPUを組み合わせられる、新しいプラットフォームへ移行する一つのきっかけになるかもしれない。

 NVIDIA陣営からはまずGeForce 6600が登場することになっているが、単体のパフォーマンスではRADEON X800XTがはるかに上回るだろう。期待の「NVIDIA SLI」も、本格的な立ち上がりは年末からとNVIDIAが予想していることや、PCI Expressに対応したGeForce 6800シリーズの出荷時期がいまのところ見えてこない(多くのグラフィックスカードベンダーはGeForce 6600搭載製品を優先して出荷すると述べている)こともあって、RADEON X800XTがしばらくの間、PCI Express X16のトップパフォーマンスカードになる可能性は高い。

 このように、パフォーマンス重視主義ユーザーにとって「息の長い」製品になりそうな予感のEAX800XTであるが、気になるのが対応するシェーダバージョンが2.0であること。NVIDIAは、Shader 3.0対応ゲームが早い段階で登場するとアピールしており、実際に多くのタイトルがこの秋にもShader 3.0に対応する予定になっている。

 ただし、それぞれのゲームがShader 3.0固有のエフェクトをどれだけ駆使してくるのかについては、意見の分かれているところでもある。Shader 3.0がもたらすビジュアルエフェクトが、さほど気になるほどでないなら、もしくは、Shader 3.0よりも絶対的なパフォーマンスを優先するならば、EAX800XTは、長期にわたってユーザーを満足させてくれるグラフィックスカードとなるだろう。

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