24時間×9日間のアナログ番組を呑みこめるスーパーキャプチャーマシン──インフォシティ「TeraTANK-LE」:キャプチャーユニット(1/2 ページ)
この夏は「全部録る!」と張りきってきたPCUPdateだが、そのコンセプトをシステム全体で実現させた製品が登場した。Linuxで動作するこのマシンは、「テラ規模」のストレージに番組を24時間吸い込んでいく。
キャプチャーカード3枚差しのPC×2台で構成される常時録画システム
「bitcast.TV」や「InfoTV.Plus」など、キャプチャーカードのコントロールソフトで有名なインフォシティから登場したスーパーマシン「TeraTANK-LE」。2台のPCにキャプチャーカードを計6枚。さらに300GバイトのHDDを2台で計6基という、なんとも超ヘビーな構成で、6チャネル同時録画を実現する強烈なマシンである。
元々は業務用としてインフォシティが販売していたTeraTANKだが、個人ユーザーでも使いたいという要望に応え、このたび、構成をシンプルにして価格を下げたLight Editionとして発売されることになった。ただし、30台限定という特別ラインアップということで、いつでも売っているという性格のものではないらしい。
今回、評価用に送られてきたTeraTANK-LEをセッティングしてみると、システムの本体は普通のmicro ATXケースを使ったPC2台で構成されている。PCのスペックは、Celeron/2.4GHzに1Gバイトのメモリを搭載したIntel 865GLCマザーボードという構成。
これに300GバイトのHDDを3台と、ELSAのEX-VISION 1000TVが3枚ずつ取り付けられている。ハイパフォーマンスでないものの、筐体にパーツがぎっしり詰まった筐体内であるが、ケースには背面にはケースファン2基が取り付けられているので、ケース内の排熱は十分だ。
TeraTANKのメインパーツはCPUでもグラフィックスカードでもなく、この、ずらりと並んだキャプチャーカードである。搭載するのはエルザジャパンの「EX-VISION1000TV」。一台あたり3枚、TeraTANKで6枚のキャプチャーカードがフル稼動する
OSはRedHatLinuxで導入されているが、ユーザーに対してログインパスワードは公開されていないため、コンソールでのコントロールは行えない。そのため、TeraTANKの設定や操作は、ネットワークに接続された別のPCから行うようになる。つまり、TeraTANK本体にディスプレイもキーボードもマウスも接続する必要がない。電源ケーブルとLANケーブル、そしてアンテナを接続するだけなので、置き場所の自由度はかなり高い。
実際の稼働音は、ファンが2個背面で回っていることや、常にHDDへのアクセスが行われ続けるため、決して静かとはいえない。そのため、あまり音が気にならない場所に設置するのがいいだろう。
6枚のキャプチャーカードのアンテナを繋ぐために、TeraTANKには2分配器一つに3分配器二つが同梱されている。それぞれブースターなしで、ケーブル長も長くない。そのため、結局のところアンテナコネクタの場所に設置することになるだろう
慎重に行いたいリモート設定作業
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