日立マクセルはこのほど、同社の製造者認識コード(Manufacture ID)を不正に刻印したDVD-Rメディアが市場に流通していると警告した。
製造者認識コードは、DVDメディアにあらかじめ刻印されたコードで、ディスク特性などが記録されている。ドライブは同コードからディスク特性を読み取り、最適な条件で書き込みを行う。
問題となったDVD-Rは、同社製等倍速対応のDVD-Rと同じ刻印を無断で使用しており、1−4倍速対応として市場に出回っている。しかし、同社でテストしたところ、品質は規格を満たしておらず、正常に書きこめない、再生が正常にできないといった不具合が発生したという。
また、一部ライティングソフトで、ディスクの製造メーカとしてMaxellが表示されることがあるが、不正使用された製造コードから対応メーカーを表示しているだけで、同社製品ではない。同社はDVDメディアの製造を国内でしか行っていない。
同社はコードの不正使用に対して、すでに対応策を進めているとしている。
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