キヤノン、インクジェット複合機3機種を発表――両面印刷対応モデルも
キヤノンは9月28日、インクジェット複合機の新製品3機種を発表した。最上位モデルの「MP900」はスキャナ機能として3200dpi/16ビットの解像度を持つCCDを搭載するなど高機能化。また、いずれの機種もMac OS X(10.2.4以降)に対応した。
3200dpi/16ビットの解像度をもつCCDを採用――MP900
最上位モデルとなる「MP900」は、プリント部には単機能機と同様の「FINE」ヘッドを搭載。「ChromaLife100」に対応するほか、4800×2400dpiの解像度、インクドロップサイズは2ピコリットルとなる。ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、フォトマゼンタ、フォトシアンの6色を採用。
スキャナ部は3200dpi/各色16ビットの解像度をもつCCDタイプのスキャナを採用。スリーブ12コマ、マウント8コマのフィルムスキャンに対応するほか、フィルムからPCを介さずに直接印刷する「フィルムダイレクトプリント」も利用できる。
搭載される液晶モニタは3.2インチ。角度が可変するため画像を確認しやすい。インタフェースとしてはUSB 2.0対応ポートのほかPictBrige用ポート、IrDA1.2対応ポートを搭載するため、プリントビームでの携帯電話画像も印刷可能。このほか、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック、SDメモリーカード用のスロットが配置されている。
なお、MP900はCD/DVDレーベル印刷に対応するが、両面印刷ユニットは搭載されていない。10月下旬発売予定で、店頭予想価格は4万5000円前後の見込み。
自動両面印刷に対応する複合機
「MP770」および「MP790」は前面に配置された給紙カセットによる印刷のほか、自動両面印刷に対応するインクジェット複合機。MP790はオートシートフィーダおよびFAX機能も搭載する。両モデルとも、給紙カセットには普通紙で150枚の給紙が可能。
プリンタ部には、いずれも最新のヘッドであるFINEを搭載しており、ChromaLife100に対応。解像度は4800×1200dpiで、顔料系のブラックインクのほか、染料系のブラック、シアン、マゼンタ、イエローが採用されている。プリンタ部のエンジンは「iP4100」相当。
スキャナ部は、2400dpi/各色16ビットの解像度を持つCCDタイプ。MP770はスリーブ6コマ、マウント4コマのフィルムスキャンに対応するほか、MP900と同様のフィルムダイレクトプリントが利用できる。なお、MP790に採用されているオートシートフィーダは、35枚まで連続給紙が可能だ。
採用されている液晶モニタは2.5インチ。MP900と同様に、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック、SDメモリーカード用のスロットが配置されている。
いずれも10月下旬発売予定で、店頭予想価格はMP770が4万円前後、MP790が5万円前後の見込み。
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