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夢はでっかく「1600×1200ドットのフルオプションで60fps」ITmedia PCUPdate Weekly Access Top10

先週のアクセストップは、ホントにひさびさのパーツネタ「NVIDIA SLI」記事。年末に向けてユーザーもショップもベンダーも大いに期待したいキーワード、であるのだがっ。

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 グラフィックスカードを2枚差して「圧倒的なパフォーマンスを叩きだすぜぃ!」というのがNVIDIA SLIのコンセプト。

 かつて3dfxというグラフィックスチップベンダーがあみ出した「Voodoo2 2枚差しで圧倒的なパフォーマンスを叩き出すぜぃ!」に燃えていたころを思い出すロートルユーザーとしては、「SLI」というキーワードだけで「根拠のない期待感」を抱いてしまうのだが、さすがに慎重な識者は、NVIDIA SLIに対して懐疑的な意見をいろいろと持っているようだ。

 よく聞くのが「2枚買ってパフォーマンスが2倍にならないんじゃねぇ」という意見。NVIDIAも1.87倍と述べ、ベンチマークの結果もせいぜい1.9倍程度、とコストパフォーマンス的な視点から言うとNVIDIA SLIは割に合わないように見えるかもしれない。

 同様に「NVIDIA SLIのGeForce 6600 GTよりシングルのGeForce 6800 GTが速い」というのが気になるユーザーも多いようだ。たしかに、記事で紹介したベンチマークの結果でも、重負荷条件ではシングルのGeForce 6800 GTが抜きん出てくる場合があった。

 よくないことに、現状では2枚のGeForce 6600 GTより1枚のGeForce 6800 GTのほうがわずかに安かったりするし、もうひとつ言ってしまうと、128MバイトのGeForce 6600 GTをNVIDIA SLIで2枚にしても、システムからは「128Mバイトのメモリを持つグラフィックスカード」としか見てもらえなかったりする。

 と、コストパフォーマンス的になかなか厳しいのはたしかに否定できない。しかし、絶対的なパフォーマンスを重視するなら、NVIDIA SLIはベストの選択肢となるんだっ、と、多少ムキになって反論したら「そんなにパフォーマンスが必要なの」という意見が。

 たしかに、そういう意見もよく聞く(それもベテランのゲームユーザーから拝聴したりする)が、自分としては「最高の解像度」「すべてのオプションを有効」にした状態でスムーズに動いて、ようやく「十分なパフォーマンスを手に入れた」といえるのではないかと。

 プレーヤーとしては、どうしてもフレームレートを優先しなければならないのだが、そのために、解像度を落とし、オプションを削っていくのは「我慢」以外の何者でもない。美しい描画と快適な動作が両立して初めて「ベストプレー」が成り立つ。だから、絶対的なパフォーマンスはまだまだ必要!と思うのだが、皆さんはいかがだろうか。

 ちなみに、いままでの話とは全然関係なく、「NVIDIAに吸収されたかつての3dfxのスタッフが、NVIDIA SLIを立ち上げた、というのも、それはそれでドラマチックでございますわ」と涙腺をうるうるさせてしまったのは、たぶんプロジェクト「ンックス」の見すぎなんだろうな。

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