Logitechブース、データをダウンロードして利用する学習リモコンなどを展示:2005 International CES(2/2 ページ)
マウスやキーボード、ゲームコントローラなどの周辺機器を発売しているLogitech(ロジクール)ブースに、なかなか面白いPC関連周辺機器が展示されていた。それらの中から、日本でも便利に利用できると思われるものを中心にいくつか紹介していこう。
日本版diNovoを逆輸入!? ノートPC用としてアメリカでも販売へ
スタイリッシュなデザインのコードレスキーボード・マウスのセット商品として人気の高い「diNovo」。北米版は通信にBluetoothを利用しているが、日本版では価格を抑えるために27MHz帯のFastRFを利用した「diNovo Cordless Desktop」を発売している。
そのFastRF版のdiNovoをアメリカでも発売。その名も日本と同じ「diNovo Cordless Desktop」。一応Desktopという名前が付いてはいるが、ノートPC向けとしても位置づけられており、すでに発売されている。
FastRFを利用する「diNvo Cordless Desktop」。日本で発売されているものと比較して、キー配列が英語になっているだけで、それ以外の仕様は全く同じ。diNovo Media Desktopの廉価版で、ノート用としても位置づけられている
日本で発売されているものとの違いは、キーボード配列が英語になっている点のみで、付属のマウスの仕様やテンキー部分が電卓として利用できる点、RF受信ユニットがUSB接続の小型ユニットで延長ケーブルが付属する点なども全く同じ。
そして、FastRF版ということで、Bluetooth版のdiNovo Media Desktopよりも100ドルほど安価な149.99ドルで発売されている。まさに廉価版のdiNovoというわけだ。
Bluetooth版のdiNovo Media Desktopは価格が高くて手が出なかったという人でも、これなら購入しやすいはず。日本語配列ではなく英語配列のdiNovoを使いたいという人は要チェックだろう。ただし、この英語版は日本での発売は未定だ。
風による雑音をほぼシャットアウトするBluetoothヘッドセット
改正道路交通法が施行されたことによって、日本でも携帯電話のヘッドセットが俄然注目を集めている。そこで紹介したいのがこのヘッドセット「Mobile Freedom Headset」だ。
見た目は普通のヘッドセットのようだが、マイク部分に特殊なスポンジが利用されており、強風が吹いているような環境で利用した場合でも、相手に風によるノイズが全くと言っていいほど聞こえないのだ。
実際にブースでデモを行っていたが、前方から扇風機で風を当てつつこのヘッドセットで音を拾い、別のスピーカーから音を聞いても、風によるノイズが全く聞こえず、会場の音が非常にクリアに聞き取れた。
クリップ式のヘッドセット。マイク部分の風防に特殊スポンジが利用されており、風によるノイズをほぼカットし、常にクリアな通話が可能。Bluetoothで通信を行うため、日本の携帯電話では一部の機種を除いてほぼ利用不能なのが残念
しかも、風のノイズを信号処理によって消しているのではなく、マイク部分に取り付けられている風防に特殊なスポンジを利用するだけでこれだけの効果が出るというのはかなり驚きである。
ちなみにこのMobile Freedom Headsetはアメリカでは69.95ドルで発売されているが、残念ながら日本での発売は未定だ。その理由としては、これがBluetoothを利用したヘッドセットであるという部分が大きい。
日本の携帯電話ではBluetoothを搭載しているものが非常に少なく、利用したくてもできない。また、欧米のように日常的にヘッドセットを利用するという習慣がないという点も日本で発売の予定がない理由の1つかもしれない。
しかし、道路交通法の改正によって車の運転中の用途としてヘッドセットが飛ぶように売れていることを考えても、今後は日本でもこういったヘッドセットが売れるはず。ただそれには、日本の携帯電話にもっとBluetoothが搭載される必要がある。日本の携帯電話製造メーカーはもっと積極的にBluetoothを採用してもらいたいところだ。
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