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最新テクノロジとコストパフォーマンスを両立──富士通「FMV DESKPOWER CE70」(1/2 ページ)

バリュークラスからミドルレンジをターゲットとした省スペース「DESKPOWER CE」シリーズがラインナップを一新。CE70シリーズは、新デザイン筐体を採用するとともに、スペック面でも大きな進化を遂げている。

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DDR2メモリやSerial ATA対応HDDなど最新テクノロジを惜しげもなく投入

 新登場のDESKPOWER CEラインアップで最上位モデルのCE70シリーズは、従来のCEシリーズとは異なる、やや大型の新デザイン筐体を採用したが、これは大きく変更された基本スペックのため。なお、CE70シリーズは付属する液晶ディスプレイが異なる2モデルが用意されているが、どちらも本体スペックに違いはない。


今回評価するのは19インチディスプレイがセットになるFMV DESKPOWER CE70K9

 CPUはPrescottコアを採用したPentium 4 540(動作クロック3.20GHz)。チップセットはIntel 915GVを搭載し、それに合わせてメインメモリもDDR2-533対応の512Mバイトを標準で搭載する。

 CEシリーズのターゲットである、バリューからミドルレンジ市場では、できるだけコストを抑えたコストパフォーマンス重視デザインの製品が多いが、新CE70シリーズは、コスト面では不利となるDDR2-533をあえて採用し、スペック面も重視することで、差別化を図っている。

 もちろん、PrescottコアのPentium 4やDDR2メモリを組み込んだからといって、パフォーマンスが劇的に有利になるわけではない。とくに、CE70はFSBが800MHzのPentium 4を採用しているので、DDR2のクロックである533MHzがオーバースペックともいえなくない。とはいえ、最新テクノロジを採用しているという点は、十分なセールスポイントとなる。

 また、チップセットにIntel 915GVを採用したことで、Intel 865GVを搭載した従来モデルと比べ、3D描画能力は大幅に向上した。Intel 915GVには、Direct X 9の描画命令をハードウェアでサポートするIntel GMA 900というグラフィクスコアが統合されているおかげで、従来の統合型チップセッでは起動すら難しかった3Dゲームも、設定次第で実用的なフレームレートで動作させ、Direct X 9命令を利用したリアルな3D描画も楽しめる。この点は、Intel 915GVを採用した最大の利点といえるだろう。

 それ以外のパーツもミドルレンジラインアップPCとは思えないハイスペックとなっている。Serial ATA対応の容量250GバイトHDDと、2層式DVD+Rをサポートするスーパーマルチドライブを標準で搭載。従来モデル同様、ハードウェアMPEG-2エンコーダキャプチャーカードを搭載しているので、テレビ録画も楽しめる。

大型空冷ファンで冷却性能と静音性能を両立

 CPUにPrescottコアPentium 4を採用しているため、発熱の対処が大きな問題となる。CE70シリーズでは、CPUクーラーに大型のヒートシンクと8センチの大型ファンを組み合わせ、さらに、CPUファンが外部から直接冷却用の空気を取り入れられるように、筐体側面に設けられた吸気口がCPUファンにほぼ密接する構造となっている。


筐体側面にはCPUクーラーに直接外気を取り入れるための吸気口が開いている。ちょうどこの部分にCPUクーラーが配置されフードで覆われたダクトのなかを外気が通り抜ける

基板を引き出す。CPUには8センチの大型ファンがちょっと斜めに向けて取り付けられている

 また、電源部分の空冷ファンも9センチの大型ファンを使って排気能力を強化している。もちろん、筐体が大型化したことで内部の空気の流れがスムーズになって効率的な冷却を可能にしている。

 冷却の効率が良好なためか、高負荷時の騒音も思ったほど大きくない。大型ファンを搭載しているおかげで回転数を下げても十分な風量を確保できるため、小型のファンを搭載した省スペースPCと比べて大幅な静音性能を実現している。

 ただし、3Dゲームを動作させるなどのCPUに負荷がかかる状況では、CPUファンの風切音が吸気口を通して直接ケース外に漏れてくるため、高音の騒音がやや耳について気になったが、それでも、我慢できないほどうるさくはない。小型の筐体に詰め込まれたマシンスペックを考えると、CE70の静音性能は十分評価していいだろう。

 筐体デザインが変更されたが、本体前面には従来どおり各種インタフェースが用意されている。2つのPCカードスロットに加え、SDカード/メモリースティックスロット、USB 2.0×2、IEEE 1394などをそなえ、拡張機器を簡単に接続できる。

 ただ、これらのインタフェースは片開きのカバーパネルで覆われているため、機器を接続したりカードを出し入れするときにはこのパネルを開かなければならない。使い勝手としてもデザインとしても難がある。USB 2.0ぐらいはパネルをあけずとも使える配置してもらいたかった。


カバーパネルを開くとインタフェースが使えるCEシリーズおなじみのフロントデザイン。カバーを開いたときの見た目が気になるユーザーも多いと聞く

背面にはPCIスロットに取り付けられたキャプチャーカードのインタフェースも見える

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