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世界最小デジ一眼“*ist DS”で旅に出かけよう〜台湾・旧正月編(2/5 ページ)

海外旅行は被写体の宝庫だ。初めて訪れる場所は、見るものがすべて新鮮に思えるので、撮影に対する意欲も旺盛になる。そこで今回は、旅行にぴったりなデジタル一眼レフ機「*ist DS」による台湾旅行のフォトレポートをお届けしよう。

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台湾の寺廟を撮る

 道教の廟として知られる行天宮も訪ねてみた。商売の神様・關羽が祭られている場所である。やはり大勢の人でにぎわっていたが、同じような撮り方をするのも芸がない。灰まみれになるのは、もう懲りた。そこで、ここでは2本の単焦点レンズ、「DA40mm F2.8 Limited」と「D FAマクロ100mm F2.8」を中心に使い、少し離れた位置から撮ることにした。

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望遠マクロ「D FAマクロ100mm F2.8」はマクロ専用というわけではなく、通常の望遠撮影にももちろん使用可能だ。隅々までシャープな解像感が得られる。また画像仕上の「鮮やか」を選んだので、彩度とシャープネスがいっそう強調されている

 単焦点レンズとは、ズーム機構がなく、焦点距離が固定されたレンズのことである。構図を調整するには自分自身が前後に動くしかない。ただ、使い込むことによって、どのくらいの範囲が写るのかを把握できれば、被写体との距離の取り方が自然と分るようになる。

 ズームレンズは確かに便利だが、標準ズームだけ使っていると、同じような構図の写真ばかりになりがちだ。自分の写真にマンネリを感じたら、メインのレンズを単焦点レンズに換えてみるのがいい。私の場合は、様々な要求に応えなければならない仕事での撮影ではズームレンズを多用するが、プライベートの撮影では単焦点レンズを愛用する。

 ズームレンズの場合は、ズームをどの位置で止めるべきかファインダーをのぞきながら迷うことがある。だが、単焦点レンズにはそれがない。自分が構えたカメラポジションがそのまま構図になる。この潔さが単焦点レンズを好む理由だ。優柔不断な私にはぴったりなのだ。

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標準ズームの広角側で撮影した行天宮の外観。建物などを撮る場合、広角による全体と、望遠によるアップの両方を押さえておくのは、撮影の基本だ
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望遠マクロを使い、離れた位置から撮影したスナップショット。カメラを意識させない自然な表情を撮りやすい。しかもこのレンズはスペックの割にコンパクトで、*ist DSとの相性もいい
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同じく望遠マクロによるスナップショット。画像仕上の「ナチュラル」を選び、誇張を抑えた自然な色合いを狙った
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コンパクトデジカメのような、メリハリのある画質にしたい場合は、画像仕上の「鮮やか」を選ぶといい。後から画像処理する用途には向かないが、そのまま印刷したい場合に適している
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パンケーキレンズ「DA40mm F2.8 Limited」で撮影。標準ズームと焦点距離がかぶるが、F値が少し明るい分、背景がきれいにボケる
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43mm F1.9や50mm F1.4など、パンケーキレンズよりもさらに明るいレンズも他にあるが、胸ポケットにも入る携帯性のメリットは大きい
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パンケーキレンズは焦点距離が60mm相当になり、通常のスナップ用には画角がやや狭いが、広角スナップとは違った構図を味わえる

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