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「Macintoshの父」ジェフ・ラスキン氏が亡くなる

Macintoshを最初に考えついたのはスティーブ・ジョブズ氏でもなければ、ウォズでもない。自他ともに認める「Macintoshの父」は、ユーザーインタフェースの大家、ジェフ・ラスキン氏だ。

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 「Macintoshの父」として知られているジェフ・ラスキン氏が2月26日、癌で亡くなったと複数のWebサイトが報じた。61歳だった。

 ラスキン氏はMacintoshのオリジナルのアイデアを考えつき、Apple Computerでプロジェクトを進めていたが、そののちに当時のスティーブ・ジョブズ氏にプロジェクトを奪われたという経緯がある。同氏はMacintoshの名付け親とも言われている。

 2004年のMacworld Expo/Bostonで行われたMacintosh開発チームのオリジナルメンバーによる「同窓会パネルディスカッション」でラスキン氏はMacintoshプロジェクトがApple誕生以前から存在していたことを明かし、ユーザーインタフェースの専門家である自分と「ボックスは理解していた」というジョブズ氏とは確執があったことを認めている。

 ラスキン氏は後に新たなユーザーインタフェース論「ヒューメインインタフェース」を提唱し、その実行のための組織「The Raskin Center」を設立した。彼のコンセプトを実現するための実証プログラムとして、3月1日を目標に「AARDVARK」(Archy Alpha Release Development Version Archy)がリリースされる予定となっている。

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