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TV録画スタイルを大きく変える――PCレス録画システム「Link de 録!!」を試す(後編)(1/3 ページ)

いくつかのPC用周辺機器を組み合わせることで、従来のPCを中心とするTV録画環境を大きく変える新しい仕掛け、それがバッファローの「Link de 録!!」である。後編では、その利用例の考察や使ってみたことで分かった問題点や改善要望点を確認していくことにする。

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(前編に戻る)

 さて前編では、PC用の個々の周辺機器を組み合わせることができることで、その機能の有無を確認できた。

 とは言っても家庭用HDD/DVDレコーダーでもごく当たり前に予約録画やTVでの視聴はできる。編集もその気になれば簡単にできるし、それをDVD-VideoとしてDVDメディアに書き出すことももちろん可能だ。では、Link de 録!!のメリットとは何か。

 それはやはり、PCと同等あるいはそれ以上の拡張性とその想定使用範囲の広さである。

 まず1つめは、前述したようにTVキャプチャーユニットを追加することで、マルチチューナー環境にユーザー自身でカスタマイズできること。TeraStationであれば最大4基まで増設できるし、そのHDD容量が少なくなればUSB接続タイプのHDDを買い足して設置することも容易だ。

 そして、LinkStationやTeraStationとPCとは、通常のLANで接続されるため、録画ファイルをPCへとコピー・移動するといったことはもちろん、一般的に販売されている、あるいは既に所持している無線LANブロードバンドルータを活用することでPCをワイヤレス……いやもっと広げてネットワーク対応視聴ディスプレイとして活用できることである。

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PCからはネットワーク越しに録画ファイルが見える

 このLink de 録!!システムをお薦めできる1例として、TV録画機能がないノートPCのみを、書斎などリビングルームとは違う別部屋で使用するユーザーを挙げてみよう。

 一般的な家庭用HDD/DVDレコーダーと家庭用TVだけでは、基本的には別の部屋で視聴・操作はできない。一方PCを中心とするTV録画環境の場合は、USBやPCカード接続タイプのTVキャプチャーユニットによりPC中心のTV視聴・録画環境を構築するのはたやすいが、HDD容量や(持ち運び時の)予約録画といったことにやや不便な点も出てくる。

 その点Link de 録!!であれば、録画そのものは家庭内のTeraStationに録画するため、毎日会社や学校にノートPCを持っていくという人も問題は少ないし、出先でも録画予約が行える、かつその気になれば視聴も可能だ。さらにPCでも使用したいと考えるユーザーであれば、DVD編集ソフトを用いてDVD-Video作成なども行う機会も多いだろうが、データをTeraStationよりLAN経由でコピーして……といったことも自在である。

Link de 録!!の少々気になるところ

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