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TV録画スタイルを大きく変える――PCレス録画システム「Link de 録!!」を試す(後編)(2/3 ページ)

いくつかのPC用周辺機器を組み合わせることで、従来のPCを中心とするTV録画環境を大きく変える新しい仕掛け、それがバッファローの「Link de 録!!」である。後編では、その利用例の考察や使ってみたことで分かった問題点や改善要望点を確認していくことにする。

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Link de 録!!の少々気になるところ――リアルタイムTV視聴時のレスポンス

 さて、よいことづくめのようなLink de 録!!だが、少々気になるところも存在する。

 まずは筆者が試した限りでの現状ではTVのリアルタイム視聴には向かないと感じたこと。TV視聴モードにしてから画面が表示されるまでかなり時間がかかり、無線LAN接続時はおろか、有線LAN(100BASE-TX)接続時であってもチャネル切り替えに5〜10秒ほどもかかってしまう。

 TVキャプチャーユニットで受信した番組はエンコードされ、USBでTeraStationに送られ、さらにLAN経由でPCやLinkTheaterへと移動しデコードされ、最後にPCディスプレイやTVに表示される。これだけいろいろなところを通過するため、どうしてもレスポンスが悪くなってしまうようだ。

 1番組を続けて見ているのであればその鈍さも忘れてしまうが、チャネルを切り替えるたびにその憂うつさはつきまとう。「TVを見る」のであれば、普通の家庭用TVやPC-MV7DX/U2をPCに直接接続して視聴する方がずっと使い勝手がよいのであれば、システム導入にあたる魅力もやや減ってしまう。

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「PCastTV」の操作インタフェース

 ほかにも、PCに直接接続した場合には設定できる細かなビットレートの設定やゴーストリダクションや3次元Y/C分離などの高画質化回路の設定は、Link de 録!!ではできない仕様になっている。またMPEG-4録画も行えるが、MPEG-2の設定とさほどビットレート差がない(高画質モードの場合、MPEG-2は8Mbps、MPEG-4は6Mbps)ため、MPEG-4が選択できる価値がやや薄くも感じる。このあたりからも、やはりカスタマイズ可能であるほうが、より“PC録画派”のニーズを満たせるのではないだろうか。

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高画質/標準画質/低画質というビットレート、MPEG-2/MPEG-4の録画フォーマットが設定可能だが、細かいビットレートカスタマイズなどは行えない

USB外付けHDDも録画ストレージとして指定できる……が

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