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きょうはPentium 4と「nForce4 SLI Intel Edition」で動く「NVIDIA SLI」に驚愕したチップセット(3/4 ページ)

ゲームをフルオプションで遊ぶなら「Athlon 64とNVIDIA SLIの組み合わせがいいでしょう」というのが今までの相場だったが「nForce4 SLI Intel Edition」の登場でそうは単純にいかなくなった。Pentium 4マザーで動く「2枚差し」のパフォーマンスやいかに

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DOOM3(timedemo demo1)


FarCry(HardwareOC Arcive)

 ラインアップ的位置付けや動作クロックなど技術的な理由でなく、「価格帯が近い」というユーザーの都合だけで比較対象とされたPentium 4 550とAthlon 64 3500+であるが、ベンチマークの結果を並べてみると、「価格帯がランクを決定する」と言いたくなるほど、近接している。

 一律にどちらかのパフォーマンスが優勢ということはなく、例えば同じFuturemarkのベンチマークなのに、3DMark05でAthlon 64 3500+とnForce4 SLIの組み合わせの結果が上回っていると思えば、3DMark03ではPentium 4 550とnForce4 SLI IEが逆転している。しかも、その差はわずかといってよく、負荷の軽重で傾向が変わったり、差の開きが変わったりもしない。

 市販ゲームを使ったDOOM 3とFarCryのベンチマークではともにAthlon 64 3500+とnForce4 SLIの組み合わせが優勢であるが、それでもどちらかがはっきりと「優れている」とはいえない状況だ。

 FSBが早くなったりメモリコントローラを組み込んだりと、構成が変更された両者のnForce4 SLIだが、NVIDAI SLIの制御に関する部分についてはその性能はほとんど変わりないと思っていい。以下に挙げる「1枚差しのパフォーマンスを1とした場合における2枚差しの相対性能」の結果が両者ほぼ同じなのも、NVIDIA SLIの効率が両者同程度であることを物語っている(推測であるが、NVIDIA SLIに関するユニットは両者共通のものなのだろう)。

 ちなみに「市販ゲームではあまり効果が見られない」といわれるNVIDIA SLIの傾向は、nForce4 SLI IEでも同じであるようだ。たしかにほとんどの結果でグラフィックスカード2枚分のコストに見合う性能向上が見られないのは事実(そういう意味では、Futuremark系のベンチマークがすべての負荷条件で明らかな性能向上を見せるのはなぜだろうか)であるが、それでも最も重い条件で実用的なフレームレートを維持しつつ1.5倍から1.7倍という性能向上を見せるあたりに、NVIDIA SLIの存在意義があるのでは、というのは肩入れすぎた評価だろうか。


3DMark05 ScoreにおけるシングルとSLIの相対性能


3DMark03 ScoreにおけるシングルとSLIの相対性能


Aquamark3におけるシングルとSLIの相対性能


DOOM3(timedemo demo1)におけるシングルとSLIの相対性能


FarCry(HardwareOC Arcive)におけるシングルとSLIの相対性能

サウスブリッジとDDR2-667が効いてくるパフォーマンス

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