“PC録画派”のための1つのカタチ――カノープス「MTVX2005」「MTVGA 9550L」を同時に試す:キャプチャーカード(2/5 ページ)
この春発売されたカノープス製TVキャプチャーカード「MTVX2005」は、LAN共有機能が付いた「FEATHER 2005」採用も相まって人気製品となっている。今回はこれとD4出力に対応するファンレスグラフィックスカード「MTVGA 9550L」を同時に試してみた。
こだわり録画派のためか従来モデルを継承し、画質設定のカスタマイズ幅も大きい
録画予約に関しては、リモコン操作用とマウス操作用の2種類が用意されており、自由に選べるようになっている。リモコン操作の場合は、ソニーのEPGサービス「テレビ王国」による「リモコンiEPG」に対応し、リモコン操作時であっても大きいUIにより簡単に録画設定が行える。
マウス操作の場合には、同じくテレビ王国からのiEPGデータをWebサイトで見るのと同じように番組表をアプリケーションで読み込んで使用する。この場合には、同サイトにユーザー登録することでチェックするチャネルなどをカスタマイズして表示できる機能「MY PAGE」が使える。ただし予約済み番組のチェックなど、予約一覧との連動は行われていないのはやや不便なところ。せっかく独自アプリケーションを使ってiEPGデータを読み込んでいるのだから、ぜひとも実現してほしい機能だ。
録画画質設定は、標準で、
- 高画質(VBR平均8Mbps・最大9.5Mbps・解像度720×480ドット)
- 標準(VBR平均6Mbps・最大9Mbps・解像度720×480ドット)
- 標準2(VBR平均4Mbps・最大8Mbps・解像度480×480ドット)
- 長時間(VBR平均3Mbps・最大6Mbps・解像度352×480ドット)
- 簡易(VBR平均2Mbps・最大5Mbps・解像度352×240ドット)
の5種類が用意される。
これ以外に好みの設定が可能なユーザー用設定「お好み」が5つぶんあるので、最初の段階で設定を済ませておけば、マニュアル設定をすることなく使用できる。とくに標準で用意されている画質設定のうち、上位の2つ以外は解像度が変則的なので、お好み設定がかなり重要になるのではと思われる。
実際の録画画質については正直なところ、前モデルのMTVX2004と比べてもそれほど違いは感じられなかった、著者宅はCATV環境であるが、ゴーストリデューサーをオンにするとやや暗い画になってしまう傾向となることも同じ。ちなみに3次元Y/C分離より3次元ノイズリダクションを使った方が、地方局の映像が鮮明になる点についても前モデルととくに変わりはない印象だ。ただし、ノイズリダクションを強く効かせすぎると、映像によってはギラギラした映像になってしまう傾向があるので、使う場合には注意が必要だ。
VHSキャプチャーユーザーには大きなメリット「TBC機能」
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