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“PC録画派”のための1つのカタチ――カノープス「MTVX2005」「MTVGA 9550L」を同時に試すキャプチャーカード(4/5 ページ)

この春発売されたカノープス製TVキャプチャーカード「MTVX2005」は、LAN共有機能が付いた「FEATHER 2005」採用も相まって人気製品となっている。今回はこれとD4出力に対応するファンレスグラフィックスカード「MTVGA 9550L」を同時に試してみた。

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“非ゲーマー”向けのD4出力可能なグラフィックスカード

 MTVX2005をはじめとするPC録画環境を構築しているユーザーは、録画済みデータ視聴時には基本的にPC用ディスプレイで視聴することがほとんどだと思う。もちろん設置スペースやシチュエーションにより、それがちょうどよいという人もいるだろうが、“PC録画派”であればリビングルームにある家庭用大型TVへ出力して視聴したいと考える人も多いのではないだろうか。

 今回MTVX2005と一緒に試したのは、同社製RADEON 9550搭載グラフィックスカード「MTVGA 9550L」だ。

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MTVGA 9550L
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搭載インタフェースは左からアナログD-Sub、S-Video、DVI-I

 MTVGA 9550Lは、128MバイトVRAM搭載でコアクロックは250MHz、メモリクロックは400MHzと、いまどきのグラフィックスカードとしてはそれほど3D描画性能が高速な製品というわけではない。同社としても「3Dゲームはやらないけど、TV出力画質に優れ出力端子が揃っているものが欲しい」ユーザー向けの製品としており「TV視聴画質、とくにMTVX2005との組み合わせに最適化した」とのことで、コンポーネント出力機能が標準で備わり、D4までのHDTV出力に対応していることが大きな特徴となっている。

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標準添付するDVI−コンポーネント変換アダプタ。別途コンポーネント−D端子変換ケーブルの使用で、D端子出力も可能

 今回は、コンポーネント出力によるD1出力と通常のS-Video端子からの出力を比較してみた(筆者宅ではD1出力の720×480ドットのインタレース表示対応のTVしか所持していないためである。申し訳ない)。

 D1出力を試すと、まずWindows上のアイコン文字などがよりくっきりと表示されていることがまず一目で分かる。S-Video端子にて家庭用TVと接続すると、画面左右がゆがんでしまうといったことがあるグラフィックスカードも過去には多かったが、その類もなかった。

 D1インタレースのみでこの違いが出たため、D3出力の解像度1920×1080ドット(インタレース)やD4出力の1280×720ドット(プログレッシブ)であればより快適に表示できることと思われる。

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コンポーネント(D1)出力時(左)とS-Video出力時(右)の違い

 ちなみにMTVGA 9550LにもFEATHER2005がバンドルされている。MTVGA 9550LのみでFEATHER2005を使う場合、MTVX非搭載PCで使う場合ととくに変わりはない。組み合わせて使えことで、計3ライセンス分FEATHER2005が利用できるようにもできる。

複数枚差し時などにオーディオ出力ケーブル接続時にやや不満が。だがトータルの完成度は高い

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