2005年度版DVDオーサリングソフト主要4本の使い勝手を比較する（前編）（3/4 ページ）

“PC録画派”はもちろん家庭用レコーダーで録画するユーザーも、とっておきの保存版DVDを作成する場合には、PCでじっくりこだわって編集・作成をしておきたい。今回はDVDオーサリングソフト主要4本について、そもそも基本機能から注目機能について、その手順別にその使い勝手を比較してみた。

[柳谷智宣（アバンギャルド），ITmedia]

動画素材の取り込み

　動画の素材として使えるファイル形式はソフトによってまちまちだ。基本的にはMPEG-1/2は今回試したすべてのソフトがサポートする（編集部注：初出時、「〜Windows XP Media Center Editionでの録画形式であるDVR-MSは今回試したすべてのソフトがサポートする」とありましたが、DVD MovieWriter 4は対応しておりません。お詫びして訂正いたします）。

　しかし「TMPGEnc DVD Author 2.0」はAVI形式に対応せず、「MyDVD Deluxe version 6」はVOB形式には対応しない。VOB形式が扱えないと、たとえば家庭用レコーダーなどで作成したDVD-Videoを再編集したいといったことなどが行えず、これらの形式を扱う場合はあらかじめほかのムービー変換ソフトでMPEG形式などに変換する必要がある。ソフトを選ぶ際は、頻繁に利用するファイル形式をチェックしておこう。ちなみに、DATはVideoCD、VROはDVD-VRで利用されているファイル形式だ。

　サポートするファイル形式は「PowerDirector 4」が最も多くのファイル形式に対応している。「DVD MovieWriter 4」は次点となるが、入力できる音声形式が多い。

　「TMPGEnc DVD Author 2.0」はVAIOシリーズに搭載されているGigaPocket4.3以降で録画したビデオカプセルファイルを入力できる。「TMPGEnc 3.0 XPress for VAIO」がプリインストールされているVAIOシリーズユーザーであればSony DoVAIO ビデオファイルにも対応する。「MyDVD Deluxe version 6」もDVR-MSをサポートするが、XP Media Center EditionをインストールしているPCのみという条件が付くので注意が必要だ。

　なお「TMPGEnc DVD Author 2.0」のみ、キャプチャ機能を搭載しない。対応する動画形式も少なめであることを考えると、MPEGを中心に扱うユーザーに向いているといえる。アナログキャプチャ（VHSビデオデッキからの取り込みなど）やDVカメラからの取り込みを目的としているユーザーは注意が必要だ。

ペガシス「TMPGEnc DVD Author 2.0」

　動画のキャプチャー機能は備えていない。かわりに、自己作成したDVD-Videoからリッピングしたり、Windows XP Media Center Editionで録画したファイルをMPEG-2に変換しながら読み込むウィザードが用意されている。

対応動画フォーマット	MPEG-1、MPEG-2、VOB、DVR-MS、VIDEO_TS.IFO、Sony GigaPocket ビデオファイル、Sony DoVAIO ビデオファイル
対応音声フォーマット	MP2、WAV、AC3
対応フォーマット	（2.5）

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ソニック・ソルーションズ「MyDVD Deluxe version 6」

　外部入力経由でのキャプチャーはもちろん可能、同時にチャプターポイントを打つこともできる。自動的にシーンを検出したりチャプターメニューを作成できることで使い勝手は上々だ。ほか、映像の1シーンをイメージとしてキャプチャすることもできる。

対応動画フォーマット	MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、AVI、WMV、MOV、DVR-MS
対応音声フォーマット	MP2、MP3、WAV、WMA、AIFF、AC3
対応フォーマット	（2.5）

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サイバーリンク「PowerDirector 4」

　キャプチャーユニットやDVカメラのほか、Webカメラやマイク、オーディオCDなどのボタンが用意される。キャプチャーする時間やサイズをダイレクトに入力できるのが便利だ。

対応動画フォーマット	MPEG-1、MPEG-2、AVI、WMV、MOV、DivX、VOB、DVR-MS、MOD、ASF、DAT、VRO
対応音声フォーマット	MP3、WAV、WMA、ASF
対応フォーマット	（3）

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ユーリードシステムズ「DVD MovieWriter 4」

　プレビューウィンドウのサイズを変更でき、キャプチャーするだけならほとんど気にすることなく利用できる。キャプチャーしながらチャプターポイントを作成したり、生成ファイルサイズを指定する機能はないが、対応フォーマットの多さは武器になりそうだ。

対応動画フォーマット	MPEG-1、MPEG-2、AVI、WMV、MOV、QuickTime、DAT、VOB、ASF、VRO/、MICROMV
対応音声フォーマット	MP3、CDA、LPCM、MPA、WAV、AC3、WMA、OGG
対応フォーマット	（3）

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