第6回 直販PC市場に斬り込む日本HP――タブレットPC編:PC USERが斬る!(3/3 ページ)
PDAをはじめとして、メインフレームまで多種多様な製品をラインナップする日本HPの中で、ひときわユニークな存在がタブレットPCと呼ばれるHP Compaq Tablet PC TC1100シリーズだ。PCの入力デバイスはキーボードとマウスだけなの!? とお嘆きのあなたに、ピッタリの製品といえよう。
最も身近なタブレットPCとして注目の1台
当初は不足気味だった。ペン入力対応のアプリケーションも着実に増加している。家庭用途では、対応グラフィックスソフトで手書きのイラストやマンガを描いたり、はがき作成ソフトと組み合わせて絵はがきを送ったり、デジカメの画像に手書きメッセージを加えたりと、通常のPCでは面倒なこともタブレットPCではいとも簡単に実現できる。
ビジネス用途では、Microsoft Office 2003で標準でタブレット機能がサポートされており、WordやExcelに手書きメモを追加できたり、Outlookで手書きイラストをメールしたり、PowerPointではプレゼンテーション資料に手書きのコメントを追加するといったことが手軽に行なえる。
評価機の構成で197,400円と20万円を切っており、ピュアタブレットからコンバーチブルまで対応したタブレットPCとしては最も安価に購入可能だ。そのぶんパッケージはシンプルなので、予算が許せば直販サイトのHP Directplusで実施中のキャンペーンを上手に活用したい。原稿執筆時は、トリワークスの画像仕分けソフトウェアのPicUpDESKをバンドルしたモデルが限定で販売されていた。
ペンによる手書き入力は頭で考えるほど難しいものではなく、一度体験してしまうと通常のマウスとキーボードを使ったオペレーティングがもどかしく感じてしまうことも多々あった。現状では企業内での利用が大半を占めるタブレットPCだが、この快感を一部のビジネスユーザーにとどめておくのはもったいない。本機はノートブックPCとしても扱えるため、個人用途でも導入しやすいタブレットPCとして、注目に値する1台といえるだろう。
HP Compaq Tablet PC TC1100のスペック(評価機の場合)
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