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“シンプル+無骨”の水冷美学──CoolerMaster「AQUAGATE Mini R120」を試す週末アキバPick UP!レビュー(1/3 ページ)

アキバに登場したこだわりパーツをとりあえず試す「週末アキバPick UP!レビュー」。今回は、先日登場したCoolerMaster製水冷キットの新モデル「AQUAGATE Mini R120 RL-MUA-EBU1」をチェックした。

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 CoolerMasterといえば、AV機器風横置きPCケースや冷却性能のよいアルミミドルタワーケース、LED入りフロントパネル設置型ファンコン、そして3連メーター、各種CPUクーラーといった、結構“渋い”パーツをリリースする印象が強いPCパーツメーカーだ。

 2004年に登場した同社水冷キット「AQUAGATE ALC-U01-U1」(レビュー参照)も、温度とファンの回転数を表示する円形の液晶パネルの搭載が特徴となっていた。しかし、今回登場した2005年度版の水冷キット「AQUAGATE Mini R120 RL-MUA-EBU1」は、表示パネルやファンを照らすLEDなどの派手なパーツは一切なし。とことんシンプルで、ある意味無骨な構成が逆に新鮮な水冷キットだ。

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CoolerMaster「AQUAGATE Mini R120 RL-MUA-EBU1」。価格は1万3000円程度(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)

Xeon搭載機にも導入できるハイスペックな構成

 AQUAGATE Mini R120は、CPUブロックとポンプが一体化されており、冷却は12センチファンを装着するラジエータだけで行う構成となっている。チューブを接続した状態で出荷されているため、PCにそのまま組み込める。

 似たような構成のモデルに3Rシステム製水冷キット「POSEIDON」(レビュー参照)があるが、AQUAGATE Mini R120はポンプ部にもファンを搭載せず、放熱する箇所はヒートシンクのみ。PCケース内に熱を放出せずにそのまま外に出せるのがポイントだ。

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AQUAGATE Mini R120のキット一式。対応CPUソケットも多く、アタッチメントもきちんと付属する
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12センチファンがぴったり設置できるほどの大きさとなるラジエータ
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CPUブロックそのものにポンプが搭載されている

 AQUAGATE Mini R120のスペックは以下の通り。

AQUAGATE Mini R120
対応環境Socket A/754/939/940、Socket 478、LGA 775、Socket 603/604
ブロック数CPUブロック×1
放熱部構成ラジエーター
タンク容量非公開
吐出力(水流)750ml/分
チューブ径外径10.0ミリ/内径6.5ミリ

 Xeon向けとなるSocket 603/604にも対応するアタッチメントも付属しており、よりハイエンドなマシンへの利用も視野に入れられる。水流はコンパクトタイプでは高出力な750ml/分を確保。チューブのジョイント部は金具で止められている。構造上は着脱可能だが、メーカーはオプションパーツの増設を想定していない。チューブ径も特殊なので、CPUクーラー用に徹して使うのが正しい利用法といえる。

マザーボードへの装着がやや面倒

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