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“徹底したPC録画派”に──カノープスの“旗艦”モデル「MTVX-WHF」(前編)TVキャプチャーカード(1/3 ページ)

カノープスの“旗艦”モデル「MTVX-WHF」。イマドキのTVキャプチャーカードとしては価格もスペシャルなのであるが、外付けTVチューナーや採用チップ、64ビットOS用ドライバの用意──といった「絶対高画質に録画したい」と思うこだわりユーザーに向けたその仕様に心惹かれる製品だ。

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 カノープス「MTVX-WHF」は、同社初となる2番組同時録画対応TVキャプチャーカードだ。

 以前「MTV3000W」という、当時としては非常に珍しいデュアルチューナー搭載製品を同社は発売していたことがあった。これはチューナーを2基搭載していながらも2番組の同時録画には対応しておらず、裏番組の視聴のみが行えるものだった。製品そのものも高価だった時代の異端児として、後継モデルが出ることなく姿を消してしまった。

 同社はその後MTVXシリーズを発表し、TVキャプチャーカード製品をいくつも発売したわけだが、最近の流行となっている2番組同時録画製品は他メーカーに先んじられているという状況が続いていた。

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カノープス「MTVX-WHF」。実売価格は4万6000円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)

 長いときを経てようやく登場したMTVX-WHFは、ハイエンドユーザーの期待を裏切ることのないこだわりの2番組同時録画対応の機能を盛り込んだという。

 まずその1点めが、本体こそはPCI接続タイプのカードだがチューナーをカード本体に内蔵させず、外付けユニット内にチューナーを搭載するという仕組みである。チューナー部をPC外部に設置するという仕組みを採用することによりPC内部のノイズを受けにくい──ノイズリダクション云々というより、“信号入力時”から、できるだけノイズを入れないという考えだ。

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外付け化されたチューナー部。サイズは165(幅)×87(高さ)×22(奥行き)ミリと同社USB接続タイプのキャプチャーユニットほどのサイズで、これに2基のチューナーモジュールのみが入っている。

 外付けチューナーユニットと本体は、独自ケーブルでチューナーモジュール1基につき1本ずつ接続する。チューナーユニットには電源もそこから供給されるので、別途電源は不要となっている。ちなみにチューナーは同社ではお馴染みのソニー製Hi-Fiスプリットキャリアチューナーが用いられている。

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チューナー1基につきケーブル1本、という感じで接続する

 チューナーユニットは小ぶりなUSB外付けユニットのような外観だ。チューナーユニットを外部に備えることで、PCケース内で発生するノイズの混入を防ぐ目的がある。ちなみにTVアンテナ入力は独立して2本必要。同社では1本のアンテナケーブルを分岐・分配する場合は、ブースターなどが備わる高品位アクティブ型分配器の使用が望ましいとしている。

 また、本体との接続用独自ケーブルが付属しているが、このケーブルはアルミと編線のダブルシールドによりノイズカット処理が施された映像用極太ケーブルが採用されているという。

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コネクタサイズぎりぎりまで太いケーブルを採用した

エンコードチップに「XCode II-L」、高画質化チップも1チューナーにつき独立2基を搭載

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