きょうは「Athlon 64 FX-57」+「GeForce 7800 GTX」×2で未知のパフォーマンスをかいま見た:グラフィックスカード(2/3 ページ)
「ミドルレンジシステムでは宝の持ち腐れ」と評してしまった前回のレビュー記事。ならば最高級のCPUならその真価を発揮するのだろうか。GeForce 7800 GTXで強化されたShader性能の実力とともに検証してみた。
Athlon 64 FX-57とGeForce 7800 GTXのタッグは偉大だった
さて、GeForce 7800 GTXのシェーダ処理能力の高さを堪能したところで、ハイエンドCPUと組み合わせた場合のパフォーマンスを見てみたい。ただし、今回ハイエンドCPUとして使ったのはAMD製のAthlon 64 FX-57とAthlon 64 X2 4800+。
今回AMD製CPUに限った理由は、NVIDIA SLIに対応したnForce4 SLIマザーが比較的入手しやすいため(nForce4 SLI Intel EditionもASUS、GIGA-BYTE、MSIなどが店頭に並び始めているがまだ数が少なく価格も高め)。「AMDのプラットフォームのハイエンドシステム」でパフォーマンスを見てみることにした。
ベンチマークシステム環境 | |
マザーボード | ASUS A8N-SLI |
メモリ | PC3200/512MB×2ch |
HDD | ST3160023AS |
OS | Windows XP Professional +SP2 |
デュアルコアのAthlon 64 X2 4800+と実クロックがより速いAthlon 64 FX-57を比較すると、シングルタスクの3DMarkシリーズや市販ゲームベンチではAthlon 64 FX-57が優勢になるのは、グラフを見ても分かるとおり。いずれにしてもクロックが向上しただけ、GeForce 7800 GTXは高いパフォーマンスを発揮しているのは明らかである。
ただ、3DMark系ベンチマークでは、GPUの性能を出し切ったのか、CPUのクロックが上がっても劇的にパフォーマンスが上がるわけでなく、一方で市販ゲームのベンチマークでは、クロックが速くなった分、その結果も見合った分だけアップしている。また、その市販ゲームでも、まだGPUの性能が追いついていない重負荷条件の結果では、3DMark系ベンチマーク同様、CPUが速くなってもその結果はあまり変化していない。
このように、ボトルネックとなっている要因によってCPUクロックと性能の向上する傾向が異なっているのがグラフからはっきりと見て取れるのに注目したい。
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