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HDDを内蔵できる、“ちょっと変わり種”なネットワークメディアプレーヤー──「MOVIE COWBOY」(後編)(2/4 ページ)

生PEG・DivXに加え、DVD-VideoのISOイメージやVOBファイル再生に対応し、かつLAN内のほかPCにあるファイルもネットワーク経由で再生できる、「MOVIE COWBOY」。後編では、多分ユーザーが一番気になるであろう、VOBファイルの再生やサーバソフト不要のネットワーク再生機能などを試していく。

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DVD-VideoのISOイメージファイルやVOBファイルをそのまま再生可能

 DVD-Videoの内容をそのままイメージファイル化したISOイメージファイルを再生可能なのも本製品の特徴だ。もちろん市販DVD-VideoのほとんどはコピーガードがかかっているためISOイメージファイル化はできないが、PCやDVDレコーダーで録画したTV番組をDVD-VideoとしてDVDメディアに保存している、という人は結構多いだろう。

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このようにメニュー操作も可能。ISOイメージファイルの元になったDVD-Videoとまったく同じように再生できる。なお、再生可能な動画フォーマットは、MPEG-1/2/4(avi/mpg/m2p/dat/VCD/DVD-ISO/VOB/IFO)、720×480ドット/最大8Mbps(MPEG-1/2時)。音楽・音声フォーマットは、MP3(64K〜320Kbps VBR対応)/WMA(48K〜192Kbps VBR対応)/Ogg Vorbis/WAVEとなっている

 ではISOイメージから再生できるメリットは何か。まずはチャプターが使えることだろう。

 最近のDVDレコーダーは本編とCM間やシーンチェンジなどで自動的にチャプターを設定する機能などもあり、これをそのまま活用できる。またすでにDVD-Video化してしまった動画もISOイメージファイル化するほうが手っ取り早い。

 HDDをなんらかの理由でFAT32で利用していた場合なら、DVD-Videoの「VIDEO_TS」フォルダをまるまるHDDにコピーすることで、その中のIFOファイルを選択するだけであたかもDVD-Videoのように再生できる。

 FAT32にはファイルサイズが最大4Gバイトという制限があるが、DVD-Videoで実際に動画が保存されているVOBファイルは1ファイルが1Gバイト以内に収まるようになっているので、例えば最大8.5Gバイト記録可能なの2層DVD-R/DVD+RメディアにDVD-Video化した場合でも、「VIDEO_TS」フォルダのコピーなら問題なくFAT32パーティションに行えるのだ。

 気になったので4Gバイトを超える5/6/8GバイトのDVD-Videoをペガシス「TMPGEnc DVD Easy Pack」でオーサリングし、ISOイメージファイル化して内蔵HDDに保存して再生してみた。もちろんなんら問題なくDVD-Videoとして再生が行えた。

 ただし、なぜか筆者の東芝製HDD/DVDレコーダー「RD-XS57」で、2層DVD-Rメディアほぼ一杯に動画を保存したDVD-VideoのISOイメージはうまく認識されなかったが、これ以外のDVDレコーダーでDVD-Video化したもののISOイメージファイルは問題なく再生できた。

 本製品はPC上のMPEG-2ファイルもLAN経由で直接再生できることで、PC録画派に便利そうに感じるが、上記の理由などからPCを普通に活用するDVDレコーダー派にも便利そうだ。すでにDVD-Video化した動画をISOイメージでHDDに保存しておくだけで「いつでも再生できるバックアップ」にすることもできる。「で、ISOイメージって何?」というユーザーでも、メディア内の「VIDEO_TS」フォルダのコピー操作ならできるだろう。

 ちなみにISOイメージファイルを再生できるのはDVD-Videoのみのようで(Video CDは素材がなかったため未確認だが、いまどきどうでもいいような気もする)、音楽CDのISOイメージファイルの再生などは行えなかった。筆者は音楽CDを購入するとISOイメージファイル化してCDそのものは棚に、ISOイメージファイルを「DeamonTools」でマウントしてPC上より再生する使い方をするので、この点はちょっと残念だった。

サーバソフト不要のネットワーク再生機能

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