アップル初のマルチボタンマウス――Mighty Mouseをいじってみた(4/4 ページ)
アップルコンピュータがついに「ワンボタンじゃない」マウスを登場させた。今回はこのウワサのマウスをいろいろいじってみた。
ソフトウェア編 3:Windows 2000/XP環境では
Mighty Mouse付属のCDにはMac OS X用のドライバしか入っていない。このCDときたらHFS+フォーマットなので、Windowsでは読むことすらできないのだ。
そこで、WindowsではOS付属の汎用ドライバを使用することになる。
Mighty Mouseをつなぐと、一瞬アップルのデバイスとして認識された後、一般的な「USBヒューマンインターフェースデバイス」として認識される。ドライバさえあればアップルのデバイスとして使えるはずだということだ。
さて、これで使ってみると、左ボタン、右ボタンはちゃんと動く。縦スクロールもする。でもここまでだ。横スクロールはしないし、スクイーズボタンも機能しない。普通のスクロールマウスになってしまうわけだ。
ものはためしで、OSについてくるチルトホイールなマウスのドライバをインストールしてみたけど、やっぱりだめだった。
じつは、わたしはWindowsにつなぐっていうのは「闇」の話だと思っていたのだ。そしたら箱に対応って書いてあるっていうじゃないか。あわてて見てみると確かに書いてある。
この文面を読む限り、ボタンへのキー割り当てはMac OS 10.4.2が必要だというのは分かる。でもそれ以外の機能についてはなにも分からない。だめなことが書いてある場合には、それ以外のことは動くと考えるのが普通だ。Windowsでは左右スクロールができないだなんて、ぜんぜん分からない。
これはいけない。
Mighty MouseはWindowsで使ったってセクシーないいマウスだ。ちょっと欲しくなる人もいるだろう。そういうWindowsユーザーが買ってきてつないで、左右くりくりができないなんてなったら悲しすぎる。
こんな段階では、Windows XPや2000に対応だとはとても言えない。最初にわたしが思ったように「闇」レベルならいいけど、箱に書いてあるのはやりすぎだ。
とにかくアップルは、いち早くWindows用のドライバを出さなくてはいけない。自分たちのマウスの仕様が分かっているなら、ドライバを書くのはそんなに難しくはないはずだ。
おまけ(闇のテスト)
今度は、ほんとに「箱に書いてない」OSでのテスト。まず、Mac OS 9.2.2。ドライバはもちろんUSB Overdrive(ver 1.4)だ。
これはびっくりした。完全にワンボタンマウスになってしまうのだ。USB Overdriveをもってしても、スクロールはおろか右クリックさえできない。日頃使っているLogitechのホイールマウスやエレコムのカトキハジメマウス(M-MAPP1KHSV)もちゃんと動作する。Mighty Mouseだけがだめなのだ。
この右クリック認識機能はマウスそのものの内部で完結している(外から見れば普通のマウスに見える)ものだと思ってたのだが、どこかに違いがあるらしい。うう、開けてみたくなる。
もう1つ、Windows 98SE。もちろんドライバはOS標準。これもちょっとびっくりしたのだけど、XPや2000と同様レベルには動くのだ。何とも不思議な対応状況である。
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