ユーリード、初心者向け「使い切り」ユーティリティソフト発売(1/2 ページ)
ユーリードシステムズは、日本ビクターと共同で「プログラムプリライト技術」を開発、同技術を用いたデジカメユーティリティソフトを発表した。プログラムが組み込まれたメディアそのものにデジカメ画像を書き込んでオリジナルDVDを作成するという、一回ごとの使いきり製品となっている。
ユーリードシステムズは8月24日、新たなソフトウェア配布形態となる、書き換え型ブランクメディアを用いた「プログラムプリライト技術」を、日本ビクターと共同で開発したと発表、そして同技術を採用する新製品「デジ物語」シリーズ2製品を10月8日に発売を開始する。
プログラムプリライト技術は、
- リライタブルブランクメディアにあらかじめプログラムを記録した形式で配布できる。(使用前はソフトウェア複製防止機能を備える)
- そのプログラムはPCへのインストールなしに同メディア上より起動でき、1回使用できる。
- そのプログラムを使用し、リライタブルブランクメディアの未記録部にデータを記録できる。その記録したデータ自体は、複製可能に設定できるようにする。
といった特徴を持つもので、販売形態としては、「1回使い切りソフト入り」メディアという考え方ができうるもの。
「プリント以外のデジカメ写真活用方法──大画面TVで、家族全員で見られるDVDにするというのは新たな活用手段の1つだ。プログラムプリライト技術はその手段をより身近なものにさせる」日本ビクター メディアカンパニー事業企画室事業推進担当部長 上田正人氏
ユーザーメリットとして、メディアをドライブに入れるだけの操作でインストールやユーザー登録なしに作業がすぐ行え、メディア1枚/1回ソフト起動・作成が可能という仕組みによる「使い切り」という概念でソフト購入における余分出費の抑制効果などがある。一方、ソフトウェア開発者にとっては違法コピーの保護のほか、ソフトウェア使用回数を1回とすることで1製品あたりのソフトウェア使用料を低く抑えられ、販売数量に応じて確実にコスト回収ができるといったメリットが挙げられる。
ユーリードはこの「プログラムプリライト技術」を活用し、初心者層ないし主婦・子ども・シニア層に特化した、インストール/マニュアル不要と謳う「デジ物語」シリーズ2製品を投入する
「デジ物語」シリーズは、デジカメ画像ないしDV映像を、家庭用DVDプレーヤーで視聴できるDVD-Video形式のDVDを作成するという機能に特化したソフトで、そのプログラムそのものがDVD-RWメディアにあらかじめ記録された状態で販売される。
- DVD-RWメディアをPCに挿入
- ソフトが自動的にそのメディア上から起動する(→インストール不要)
- 音声付きの操作ガイドに沿ってDVDにする画像・映像を選ぶ(→マニュアルも不要)
- そのままそのDVD-RWメディアにDVD-Videoとして記録(→エフェクト挿入やエンコード、オーサリングを自動的に行う)
- あらかじめ記録されていたソフトプログラムはそのとき消去される
といった仕組みとなる。
「デジ物語 デジカメ編」では、デジカメ画像を取り込んで、フォトムービーを自動生成し、DVDメディアにDVD-Video形式で記録するといったことを、ステップ別・音声ガイド付きで簡単に作成できる。「同ビデオカメラ編」では、DVカメラで撮影した映像(テープ1本/約1時間)をPCに接続するだけでそのままDVD-Video化できる。
同ソフトを用いたDVD生成は、そのソフトが入ったプログラムプリライトメディアのみで行え、DVD-Video作成完了(同メディアに記録する)までを1回起動と見なす。そのため、DVD作成前の作業時にソフトを終了した場合(エラーなども含む)は引き続きそのメディア上よりソフト起動・作業ができるが、同内容のものをもう1枚作成する場合は、上記プログラムプリライトメディアがもう1枚必要となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.