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GUIを一新してRDライクな使い勝手を実現──東芝「Qosmio G20」(2/3 ページ)

17インチワイド液晶を搭載する東芝の本格AVノートPC「Qosmio G20」に新モデルが登場した。従来モデルと比べてハードウェアのスペックはそれほど変更されていないが、Windows上で動作するテレビ視聴ソフトが自社開発のものに変更され、使い勝手はフルモデルチェンジと言えるほど変貌した。

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 2フィートUIは「いかにも専用ソフト」という印象が強い。高解像度ディスプレイを生かしたレイアウトで、左サイドでテレビ視聴をしつつ、「番組ナビ」「録るナビ」「見るナビ」を同時表示することで、情報の一覧性はすこぶる高い。すべてが1つのウインドウに収まっているので、特定の情報が隠れてしまうこともない。


2フィートUIでは各ナビ機能が1画面に納められる。ナビ機能のいずれかを拡大表示できるが、それでも高解像度ディスプレイのおかげで一覧性は極めて高い。左側のウインドウでテレビの視聴や録画番組の再生もできる


これは「ながら見」モード。この状態でも1024×768ドット程度のスペースがディスプレイに確保できるのでPC作業を快適に行える。

 筆者は従来モデル(テレビの視聴にWinDVRを利用していた)も評価したことがあるが、それと比較すると操作性は格段に向上している。とくにリモコン操作は従来モデルとは「別世界」といってしまうぐらい、極めて家電系レコーダーに近い。そのうえ、PCらしく、レスポンスはRDシリーズよりはるかに良い。例えば「見るナビ」はサムネイル一覧のみで、RDシリーズでは準備されている番組名のみのテキスト一覧が用意されていないが、サムネイル一覧表示が十分高速なのでそもそも必要を感じない。

 予約録画機能では、スポーツ中継の延長に伴なう放送時間変更に対応する「スポーツ延長」録画機能に加え、連ドラなどの最終回スペシャルでよくある放送時間拡大に対応する「ドラマ延長」録画機能もサポートする。「Qosmio AVセンター」では電子番組表にRDシリーズと共通のDEPGを採用している。HDD上に保存されるタイプで、キーワードやジャンルでの高速検索が行えるのも電子番組表にiEPGを採用する製品にはないメリット。これ以外にも休止やサスペンド状態だけでなく、電源オフの状態からでも予約録画が実行できる。


これは録画予約の詳細情報画面。この番組の前にプロ野球中継があり、「延長20分」が自動設定されている。番組タイトル、サブタイトルがきちんと認識されているあたりもDEPGのメリットといえる

 不満は録画予約の詳細画面の操作性。リモコンでは「項目選択」というボタンで順送りにしか項目間を移動できない。例えば画質を変更したいなら10回以上「項目選択」ボタンを押す必要があるし、操作を焦って項目を行き過ぎてしまうと、ぐるりとさいどメニューを一巡りしてこなければならない。上下ボタンを項目内容の変更につかうなどの一工夫が欲しかった。ちなみに、RDシリーズではこの点もうまく処理されている。

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