「駅の向こうは“別の街”」──アキバユーザーが考えるヨドバシ開店とその後のアキバ(2/2 ページ)
国内最大規模の家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」が、9月16日に秋葉原駅前にオープンする。この巨大店舗の登場にアキバユーザーはどのように感じているのか、アキバユーザー100人に聞いた。
駅の反対側は“別の街”というイメージも
- ヨドバシカメラ開店によって、アキバ(電気街)に来る層は変わるか
「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba開店によって、アキバ(電気街)に来る層は変わるか」という問いには、およそ7割が「NO」と答えている。その理由は大きく二分した。
1つは「“アキバでしか売っていない”ものを買いに来ることが多いので、ほとんど変わらないでしょう」(20代・男性)や「ヨドバシとアキバでは客層、そもそもニーズが違う」(30代・男性)といったこと。
それらユーザーは、秋葉原電気街独自の魅力によって人が集まっていると感じており、自分自身もそれを好んでいる。いわゆる大衆受けする大型家電量販店がアキバにあっても、よほどのことがない限りすすんで出向くことはないという。また、アキバにやや遠方から訪れている(イコール自宅近所には大型量販店がある可能性も高い)人の率もかなり高かったことからも、なおさら“アキバならでは”を望むのだと思われる。
もう1つは「電気街と離れすぎているので、影響がおよぶとは思えない。少なくとも自分には影響がない」(10代・男性)、「(電気街から見て)駅の反対側は“別の街”」(30代・女性)など、立地場所を想定した意見だ。とくに“反対側は別の街”という意見にはいろいろな意味で興味深い。
いっぽう「YES」と答えた人には、「ヨドバシカメラによって家族連れが増えるのでは」(20代・男性)や「電気街にあるライバル店が積極的にキャンペーンして、多数層の取り込みを図るのでは」(20代・女性)といった、ライバル店登場に触発され、街が活気付くといった好意的な意見があがった。
アキバユーザーの多くは、ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba登場が自分にとってマイナスに働くとは考えていない。しかし「アキバに来てまでわざわざ行かない」「向こう側は“別の街”」といったように、とりわけ関心がないユーザーも多いことが分かる。
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もちろん16日のヨドバシカメラ開店時は、その周辺含めて大いに盛況となるであろう。しかしその数か月後、そして秋葉原駅前再開発計画が完了してから、アキバユーザーの認識はどのように変化しているのか、はたまた変わらないのか。その行方がどうなるのか楽しみである。
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