TV＋ワイド液晶搭載の“グッドバランス”ノート──シャープ「Mebius PC-WA70K」（6/6 ページ）

購入しやすい価格帯で、やや大型のワイド液晶＋TV機能を備える、家庭内用途にちょうどよいものを──シャープ「Mebius WA」シリーズはそのようなユーザーがターゲットになる。今回はこのMebius WAを試用してみた。

[石川ひさよし，ITmedia]

大型ワイド液晶を活かしたツール「Liquid Surf」

　もう1つ、WAシリーズに搭載された新たなインターネット視聴のためのソフト「Liquid Surf」がかなりおもしろい。

　Webサイトは一般的に、縦長のコンテンツが多い。そのため下にスクロールしながら閲覧するスタイルとなる。Liquid Surfは同機のワイド液晶を活用し、縦2列に分割し、あたかも2つのブラウザを並列させているように表示できるもの。左側と右側のウインドウはその上下で連結されており、左上から始まり、下まで行ったら、右上に続くという感じだ。もちろんスクロール操作もそれらウインドウの内容と連動される。

Liquid Surf左右に分割されたウインドウ。左側の続きが右側の上から表示される

　ほかにも、2つの異なるページを表示させるモードも用意されている。こちらでは2つのページを比較して見たり、左側にインデックスページを、右側にその内容を表示させるといったように活用できそうだ。

左右に個別のサイトを表示することもできる

サイズ・機能・利用用途・価格──家庭内利用においてはバランスがとれているノートモデル

　基本的には、ベーシックなワイド液晶ノート＋TV視聴というスタイルのMebius PC-WA70K。単体のまま家庭内で使ってもTV録画を中心として活用でき、そこからさらにPCが増えた際にもネットワークを通じたメディアサーバとの組み合わせで活用できるといった中・長期的な活用方法も期待できる。

　ただしTV機能については、より視聴に適する高輝度液晶を搭載するなど、それ前面に出す同社Mebius XGシリーズ（関連記事参照）とは若干異なり、ハードウェアエンコーダやゴーストリダクション、3次元Y/C分離といった高画質化回路は搭載されず、OS起動なしでTV機能を活用できるインスタントプレイ機能や操作用リモコンも省かれている。

　とはいえ、15.4インチワイドの液晶ディスプレイ搭載と15万から16万円から導入できるいうことで、手頃な価格とエンタテインメント機能を兼ね、ほどよくバランスがとれていると思う。そのあたりはとくにコモディティ化の進むワイド液晶ノートモデルのなかで、選ぶに値するポイントとなりえると言えそうだ。

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