レイアウトフリーなLAN接続型/業務機器ふうデザインのTVユニット──「DNT-888L」「DVR-777U」:TVキャプチャーユニット(6/6 ページ)
カノープスが新たに提案するPCのためのTVユニット、それが「DNT-888L」および「DVR-777U」だ。ひとつはLAN接続タイプにて、LAN内PCでTV機能を共有できる特徴を持ち、もうひとつは業務用機器ふうなデザインにて、外部出力機能搭載により高画質回路搭載の単体TVチューナーとしても活用できる。今回はこの特徴的な2台を一緒に導入してみた。
外部出力ができるDVR-777U、LAN接続で機器を共有できるDNT-888L
DVR-777Uは、高性能なUSB接続タイプの外付けTVチューナーといった位置付けであるため、その高性能という面を追求するユーザー向けの仕様となっている。単にUSB接続の製品であればほかにも多数あるわけで、使い勝手としては、PCI拡張カード型やUSB2.0接続タイプのほかの製品と異なる点はとくに見あたらない。そのようななかDVR-777Uは、最大15Mbpsでの録画や、外部出力が行える点はポイントの1つとなるだろう。
DNT-888Lは、何よりLAN接続タイプのキャプチャーユニットだということであることが何よりのポイントだ。
これを1台めのチューナーとして利用するのも十分だが、ネットワークというのは長所であり短所でもある。設定可能なビットレートは最大8Mbpsまでとなっているが、それより大きなビットレートが必要といったこだわりユーザー以外は必要十分といえると思う。
ネットワーク接続のメリットは、TVアンテナ端子のない部屋でTV視聴したり、筆者のようなアパート住まいで1つの部屋にしかアンテナがない場合でも外部入力を通じて(チャンネルコントロールまではできないが)別の部屋で視聴することも可能なわけだ。ベランダ付きの洒落たマンションのベランダで、TVを無線LANで楽しみながら午後の紅茶などという最近のメーカー製PCのCMのようなことも夢ではない。また同社としては想定の範囲外かもしれないが、固定IPやVPN(仮想プライベートネットワーク)などを組み合わせて活用することもできうるだろう。
さらに、たとえばネットワークメディアプレーヤーなどからもDNT-888Lを参照できたり、NASに直接録画できたりなどができれば、さらにはデジタルチューナーを搭載してくれれば、PC周辺機器の枠を飛び出すこともでき非常におもしろそうである。そうした今後の展望や、アプリケーションを含めDNT-888L/DVR-777Uは、昨今の“PC録画派”のツボを付いた、魅力的な製品である。
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