レビュー
ベストセラーをうかがう多機能な複合機――PM-A890(3/3 ページ)
EPSONの新しい複合機ラインアップの中で、2004年モデルからもっとも大きく進化したのが「PM-A890」だ。ハイエンドの「PM-A950」からは若干スペックが落ちるものの、機能面では上回る部分もある。実売価格も約3万円強に収まっているなど、今年のベストセラー候補に挙げられる戦略モデルだ。
性能、機能、価格のバランスがよい
何かとPM-A950を引き合いに出しながら進めてきたが、正直な感想としては、PM-A890のほうが全体的にバランスがよい。PM-A950と比べて劣るのは、印刷速度、給紙場所がダブルではなくシングル、液晶モニタの画面サイズ、CCDの光学解像度くらいだ。逆に、機能的にはPM-A890にしかないものがある。写真印刷の発色傾向は好みで決めるとして、印刷速度とダブル給紙を取るならPM-A950、コストパフォーマンスを取るならPM-A890とまとめておこう。
速度比較
各機能の速度は、PM-A950とPM-A890を比較できるようにした。印刷速度でPM-A950が優れるのは、やはりノズル数の差だろう。
- A4普通紙コピー
- メモリカードダイレクトプリント
デフォルトの画質モードは「速い」。本体のスタートボタンを押してからの計測なので、メモリカードの読み込み速度や画像ファイルサイズによって、トータルの印刷時間は変動する。高画質なモード(印刷解像度が高い)ほど、印刷時間の差が開く
- PCプリント
PCプリントは、紙送り開始から排紙までの時間だ。L判フチなしは純正の「写真用紙<光沢>」、はがきフチなしは「インクジェット官製はがき」を使った。インクジェット官製はがき用の画質モードを「推奨設定」にすると、PM-A950は「速い」と「きれい」が選べるが、PM-A890は固定だ。全体を通してPM-A950が速い
- PCスキャン(反射原稿)
- PCスキャン(35ミリネガスリーブ)
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