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操作性と印刷品質に優れたお手ごろ価格の複合機――PM-A750(4/4 ページ)

EPSONの「PM-A750」はエントリークラスの複合機だ。上位モデルの「PM-A890」や「PM-A950」に比べて機能的に劣る部分は多いが、シンプルで分かりやすい操作性と高い印刷品質を備える。実売価格が約2万円前後まで下がっており、購入しやすくなっている点にも注目したい。

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コピーや印刷がメインの人に

 PM-A750を検討するときに、大きなポイントになるのはCD/DVDレーベル印刷ができないことだ。ダイレクト印刷やコピーのレイアウト機能も最小限とはいえ、日常使用で困る場面は少ない。デジカメ写真のダイレクト印刷やPCからの印刷を手軽に行ったり、コピーが中心の使い方なら、十分に満足できるはずだ。実売価格が約2万円前後と手ごろで、L判フチなし印刷が1枚あたり約16.1円(インクと用紙を含むメーカー公称値)と比較的安い点も、選択の動機付けになるだろう。

速度比較

 動作速度は、これまでに掲載してきたPM-A950とPM-A890の結果と並べている。設定によって統一できない項目もあるが、ラインアップのグレード差を比較する1つの参考にはなるだろう。

  • A4普通紙コピー
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デフォルトの画質モードは「速い」。速度的には、1つ上位のPM-A890とほぼ同等だ。ブラックインクが染料なので、顔料ブラックインクを持つ他社製品と比較すると、普通紙文字印刷で若干シャープネスが甘くなり、黒がグレーっぽくなる。
  • メモリカードダイレクトプリント
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PM-A750の画質モードは固定。メモリカード自体の読み込み速度と画像のファイルサイズによって、印刷時間の変動が大きい。
  • PCプリント
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PCプリントは紙送り開始から排紙までの時間。用紙の種類は、L判フチなしが純正の「写真用紙<光沢>」、はがきフチなしが「インクジェット官製はがき」だ。PM-A750が全体的に遅いのは、インクが4色であることと、ヘッドの駆動速度とパス数がおもな要因だろう。
  • PCスキャン(反射原稿)
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全面プレビューは、プレビュー実行からCCDが戻り終わるまでの時間。プレビューと低解像度スキャンは、PM-A750も高速だ。高解像度スキャンで遅くなるのは、イメージセンサの違いだと考える。PM-A950とPM-A890はCCD、PM-A750はCISだ
  • PCスキャン(35ミリネガスリーブ)
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PM-A950のCCDは光学4800dpi、PM-A890のCCDは光学3200dpi、PM-A750のCISは光学2400dpiだ。PM-A750はサムネイルプレビューがかなり遅い。本スキャンは上位モデルとほぼ同等で、速度差はイメージセンサの違いや感度によるものだろう。
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