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高機能で遊べるTrue130万画素Webカメラ──ロジクール「Qcam Fusion」Webカメラ(3/3 ページ)

一見派手なパーツではないが、ビデオチャットに定点撮影、監視撮影など、あればあるでいろいろな楽しみ方があるWebカメラ。今回は130万画素と、同ジャンルでは最高画素クラスの撮像素子を搭載することで昨今とくに売れているという、ロジクール「Qcam Fusion」を導入してみた。

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自分の表情と連動できるアバター割り当てソフト「Video Effects」

 最も活用シチュエーションが多そうなビデオチャットを試してみよう。使用ソフトはMSNメッセンジャー7.5。そして相手側のカメラには同時期に登場した、同じく130万画素CMOSセンサーを搭載するノートPC向けモデル「Qcam for Notebooks Pro QVX-13N」を用いた。

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ロジクール「Qcam for Notebooks Pro QVX-13N」。基本性能はQcam Fusionとほぼ同一だが、よりコンパクトクリップでノートPCのディスプレイ上部などに挟めるほか、そのクリップがスタンドとなり、液晶ディスプレイ上部や机上に置いておくといったことができる。実売価格は9000円前後(ITmedia +D Shoppingで最安値をチェックする)

 映像の最大解像度・フレームは640×480ドット/30フレームまでのため、高解像度CMOSセンサー搭載だからといって従来のものと劇的に変わるというわけではない。ただし、室内など少ない光量でも鮮明に表示できる「RightLightテクノロジ」により、暗がりでも見栄えのする映像が相手に送れるなど、カメラそのものの性能の違いはかなり大きく感じることができる。

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MSNメッセンジャー7.5でビデオチャット中

 またQcam Fusionはメッセンジャーソフト向けとして、自分の映像の代わりにアバター画像を当てはめられるツール「Video Effects」が付属する。カメラに写った人物の目、眉毛、鼻、口の位置や動きを検出し、アバター画像の表情や顔の向きと連動させる、映画の撮影シーンなどでよく見るモーションキャプチャーのような感じのもので、これが結構遊べる。

 顔を隠してビデオチャットをしたい場合(どんな場合だ、というのはこの際抜きにして)も、自分と同じような動きをするアバターにて相手に表情・状態を伝えることができよう。

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Video Effectsにて、顔のパーツの位置や状態を認識し、アバターに表情を反映させることができる
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Avatras補正というツールで、認識位置を細かく調整できる

 連動して動くアバターのパーツは目の周りと口などで、顔の向きも変わる。実際使用してみると、口を大きく開けたり、目を見開くなどの動作をするとかなりよく反応するようだ。ただし顔をしかめたり眉間にしわを寄せるといったごく細かい動作では残念ながら反応しにくい。アバターを使うのであれば、このさい大げさな動作をしておくとよさそうだ(顔も隠れていることだし)。

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アバターを使ってMSNメッセンジャー7.5のビデオチャットを行っている図。話している動作をうまく反映させるには、やや口を大きく開けるなど、普段より大げさな動作だと反応がよい

 130万画素CMOS搭載のこのQcam Fusion、とくに画質補正系が優れていると感じ、当然ビデオチャット時でもよりきれいに快適にやりとりできるといったクオリティ向上が期待できる。なお、考えるとそれほど使うことはないのかもしれないが、130万画素CMOSによる静止画像も、従来のWebカメラで撮影したものとは一線を画すほどきれいなものだ。

 最近、ビデオ機能が備わったSkype 2.0 BETAなども登場したことだし、Webカメラと連携しTV電話ふうな機能が楽しめる機器やソフトがもっと普及してくれば、活用範囲はさらに広がることと思われる。いま、Webカメラを購入したいなぁというユーザーであれば、かなり有力な候補の1つとなりえるだろう。

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