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NEC最新ノートでYonahのパワーをチェックする──NEC LaVie RX LR900/ED(1/4 ページ)

NECのLaVie RXが未発表のインテルの新プロセッサを搭載した。シャシーは従来製品とほぼ同じだが、内部は、いわゆる“Napaプラットフォーム”の採用で大きく改良されている。今回は、LaVie RX(LR900/ED)でその性能に迫っていきたい。

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Napaプラットフォームを採用した新しいLaVie RXシリーズ

 2006年春モデルとして登場したLaVie RXの上位機種「LR900/ED」(以下本製品)の外観は、従来モデルとほぼ同じで、一見すると大きな違いがない。実際、本体のサイズも310×258×27.5〜34.5ミリと、前モデルのLR700/DDとまったく同じだ。

 だが、内部コンポーネントは別の製品と言ってよいほど大きく変わっている。従来モデルのLR700/DDは、CPUがPentium M(Dothanコア)740(1.73GHz)であるのに対して、本製品はインテルからはまだ未発表の開発コードネーム「Yonah」で知られる新しいモバイル用のデュアルコアプロセッサが搭載されている。

 チップセットも開発コード名「Calistoga」で知られるモバイルIntel 945ファミリー、無線LANに関しても開発コード名「Golan」で知られるIntel Pro/Wirelessコントローラが採用されており、インテルCPU+チップセット+無線LANのCentrinoモバイルテクノロジ(CMT)の要件を満たすことになる。インテルは「Yonah」「Calistoga」「Golan」の組み合わせの次世代CMTを開発コード名“Napaプラットフォーム”と読んでいる。だから本製品はNapaプラットフォームの製品、ということになる。

 こうした内部コンポーネントが変更された以外は、従来モデルのLR700/DDとほぼ同じスペックになっている。液晶ディスプレイは14.1インチで、解像度はSXGA+(1400×1050ドット)となっている。また、HDDは100Gバイト、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブというのも同じで、TypeII×2のPCカードスロット、Ver2.0に対応したBluetooth、USB2.0×4、IEEE 1394(4ピン)×1、ギガビットイーサネット、モデムといったインタフェースにも大きな変更はない。

 ただし、従来のモデルでオーディオがAC'97コーデックのADI AD1981Bだったのに対して、チップセットがモバイルIntel 945ファミリーに変更された本機では、RealTekのHDオーディオコーデックに変更されている。もっとも、ノートPCなので、5.1チャネル出力やS/PDIF出力などは用意されていないので、とくに大きなメリットがあるわけではないが、改善点の1つにはあげられるだろう。


LaVie RXの新モデルとなるLR900/ED。内部コンポーネントがNapaプラットフォームへ一新された


液晶ディスプレイの解像度は1400x1050ドット。タスクマネージャを表示すると、デュアルCPUであることが分かる


本体の右側面。左からオーディオ入出力、IEEE 1394(4ピン)、USB 2.0、Sビデオ出力、USB 2.0、イーサネットポート


本体の左側面。左からモデム、光学ドライブ、PCカードスロット(TypeII×2)。製品にはSDカード、メモリスティック、xD-ピクチャーカードを利用できるメモリカードアダプタがバンドルされている


キーボードはフルサイズで、カーソルキーが独立しているのが使いやすい。ポインティングデバイスはパッドタイプで、3ボタン仕様となっている


本体背面。USB 2.0×2とアナログRGB出力が用意されている


付属のACアダプタは75ワットタイプにしてはコンパクトなサイズになっている
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