ビル・ゲイツ基調講演:「2006年は大きな意味を持つ年になる」:2006 International CES(2/2 ページ)
米Microsoft ビル・ゲイツ氏の基調講演ではWindows VistaやWMP11などについての説明が行われたが、ここ数年の基調講演で語られることの多かった家電分野へのコミットはXbox 360以外に明確なビジョンは打ち出されなかった。
「煩雑さを取り払うことが最も大切だ」と紹介されたのが、次期Windows OSのWindows Vista。アプリケーション画面の一部が透過し、ウインドウが重なっている場合でも、ある程度、下の画面が認識できるインタフェースは以前にも紹介されたとおりだが、今回は見下ろすような画面でアプリケーション切りかえを行うツールや、RSSリーダーなどが統合されたサイドバー、タブ機能が実装された「Internet Explorer」のデモも行われた。
「セキュリティやプライバシーなど、コンピュータパワーが必要な部分はインテルなどハードウェアベンダーと協力して進めることができる。そのために、ソフトウェアのパワーをよりユーザーのために割り振ることが可能となり、結果として、より楽しく、生産性を上げることも可能になるのだ」(同氏)
アプリケーションとしては、そのほかにも画像管理ソフト「Windows Photo Gallery」、マルチメディア管理ソフト「Windows Media Player 11」も紹介された。Windows Media Player 11は旧バージョンからかなり外観も変更され、2006年中に開始が予定されている音楽配信サービス「URGE」に対応する。
会場には、MTV Networksのミュージックグループ担当プレジデント ヴァン・トフラー氏とミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイク氏が登場。「URGEは200万以上の曲が用意され、CDクオリティのラジオも楽しめる。ユーザーの音楽に関するExperienceを拡大することができると確信している。25年前、MTVが音楽とビデオを融合させたような、新しいことがURGEで始まるだろう」(トフラー氏)
左からトフラー氏、ゲイツ氏、ティンバーレイク氏。「わたしはアーティストであると同時にコンシューマーでもある。多くのミュージックファンへつながるための新しい方法としてURGEを歓迎する」(ティンバーレイク氏)
既報の通り、Xbox 360用にHD DVDの外付けドライブが用意されることもアナウンスされたが、具体的な発売時期や価格などは言及されず、製品が紹介されることもなかった。そのかわり(?)として、Xbox 360のボクシングゲーム「FIGHT NIGHT ROUND 3」を使って、ゲイツ氏と同社CEO スティーブ・バルマー氏がコミカルに対戦した。
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