100ドルPCをGoogleが世界に広めたい──Google基調講演:International CES 2006(2/2 ページ)
Googleが2006 International CESの2日めに行なった基調講演は多くの聴衆で埋まった。いまや情報検索サービスに限らず多様な情報サービスを提供する注目度No.1企業ということもあるが、「Google PC」の噂で駆けつけた来場者も多かったのでないだろか。
新たに始まる有料サービス「Google Pack」
カーナビゲーションサービスにGoogle PCと、ここまでは「Googleが描く将来の夢」だったが、ペイジ氏はこのあと、新しく始まるサービスを具体的に紹介した。
最初に紹介されたのがアプリケーションダウンロードサービス「Google Pack」だ。「プリンタを買ってユーティリティを全部導入したら400Mバイトも消費した。でも、全部入れなくてもプリンタは動いた。メーカーが提供してくれるソフトって全部いるものなのか?」というペイジ氏は、Google Packは必要十分なソフトをセットにしてGoogleのWebサイトからダウンロードできるようにしたアプリケーションパック、と説明する。
その次に紹介されたのが動画検索サービス「Google Video」本格サービスの開始だ。インテルの基調講演でオッテリーニ氏が「プラットホームがあってもコンテンツがなければ何もできない」と語っていたが、Google Videoもサービスが始まったのにそこに流せるコンテンツに不足する状態がしばらく続いていた。
基調講演では全米キー局の1つ「CBS」が放送した番組をGoogle Videoからダウンロードして購入できるサービスを明らかにした。ダウンロードしたコンテンツはiPodやPSPにも保存可能。
「Windows以外のプラットフォームではいつ使えるようになるのか」という来場者の質問に、ペイジ氏は「今はWindowsバージョンで用意されている機能の一部しか使えないが、将来的に全部の機能が使えるように開発を進めていく」と答えた。
CBS以外にもGoogle Videoにコンテンツを提供するパートナーが「SONY BMG」をはじめとして数社紹介された。CBSの「誰もが予想しない2つの企業が手を組んだ。我々はお互いに必要としていることが分かったので、先に進むことにした」というコメントは大変興味深い
「我々は人間にGoogleの機能を組み込んだ。それが彼だ!」とペイジ氏に紹介されて登場した「Googleマン」は、なんと!ロビン・ウィリアム氏。ペイジ氏が投げかける「検索ワード」に「とても記事では書けない」強烈なジョークで返すウィリアム氏に会場は大爆発
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