スポーツイベントの“ながら観”に──100円ライターサイズの小型TVユニット「豆ちゅー」:キャプチャーユニット(2/2 ページ)
今年は、見逃せない場面も多い大型スポーツイベントが多い。TV機能を標準で搭載するPCを導入するのもいいが、もう少し安価に、かつ気軽にTV機能を追加できないだろうか。というわけで今回は、100円ライターほどのサイズを実現するキャプチャーユニット「豆ちゅーmini」を導入してみた。
豆ちゅーminiを持って外出してみよう
TV視聴・録画コントロールソフトとして「かんたん換太郎」が付属する。受信チャンネルコントロールや録画予約、そしてDVD書き出しまでもが可能なオールインワンソフトだ。同社MTVXシリーズに付属するFEATHERほど高機能なメディアコントロール機能はないが、操作系が単純なだけに迷わず使える。
まずTVを観たい場所で受信チャンネルを設定する。受信可能チャンネルのスキャンが始まるので、完了するまで待つ。受信チャンネル設定が完了すれば視聴が可能となる感じだ。
ところで出先、たとえば旅先で豆ちゅーを使う場合に、受信エリアが変わるたびにはチャンネル設定が必要になることが、当然なのだがちょっと面倒くさい。そしてこのスキャンを電波受信状況が悪い場所で行うと、場合によってはあるはずのチャンネルもスキップされてしまう可能性がある。車載TVにおけるアンテナ設定同様に、設定は電波の安定したところで行っておきたいところだ。
では豆ちゅーminiを持って街へ出てみよう。
試した場所は、都下の、中継局からはやや遠いだろうと思われるビルが建ち並ぶ某駅前(単に筆者宅の近くなだけだが)。いろいろなところで受信を試みたが、電波受信状況はそれほどよろしくない。なんとか視聴できたのはちょっと開けた駅前広場や全面ガラス張りのカフェなどだった。このあたりの使用感は、アナログTVチューナー付きの携帯電話や携帯型TVなどとさほど変わらないことだろう。
先に述べた、チャンネル設定であるはずの一部局が検出できないというのはここで経験した。とはいえ屋外でTVを観たいといえば、ほとんどは海・山・川といったアウトドアスポットか、あるいは球場やサーキットなどだろうか(たとえばF1観戦時などは一緒に携帯TVを持っていると便利とのこと)。電波を遮るものがない開けた場所では(アンテナを一杯に伸ばしても恥ずかしくないし)もっと快適に視聴できるものと思う。ちなみに家庭内で利用するなら、ロッドアンテナのかわりにF型端子の一般的なTVアンテナも接続できる。これならば、当然だが受信状況の心配はほぼなくなる。
もう1つ大きなポイントとして、これ、使用中はけっこうな熱を発する。やけどするほど熱くなるというわけではないがカイロ程度、冬場のアウトドア時なら“かじかんだ指先を温められそうなほど”と表現しておこう。
具体的な用途で1つ思い付くこととしては、会社で仕事中にどうしてもTVが観たくなった場合。そう、今年はドイツワールドカップをはじめ、いくつかのイベントがある。ドイツとの時差はマイナス8時間なので、2002年時のように仕事真っ最中に試合があるということはさほどなさそうだが、サッカーよりプロ野球好きであればそれこそかなり当てはまると思われる(野球を観られるほど余裕あるなら帰って観ろよという声もあろうが)。携帯型TVなどと違って、あくまでPC画面に向かっていられるので“仕事してまっせ”と装えるのがメリットなのである。
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