CrossFire構成も可能な“フラッグシップ”デスクトップ──エプソンダイレクト「Endeavor Pro3500」(3/3 ページ)
エプソンダイレクトのデスクトップPCフラッグシップモデルがリニューアルし、デュアルコアCPU、CrossFire構成、RAID構成といったハイエンド志向のBTOメニューが用意された。より高速になったそのパフォーマンスをチェックしてみよう。
前モデルの上位CPU搭載仕様を上回るパフォーマンス
ハイエンドクラスのモデルでもっとも気になるのは、やはりパフォーマンスである。今回もいくつかのベンチマークソフトを使って、各パフォーマンスを測定した。比較対象は、前モデルのEndeavor Pro3300だ。以前のレビュー時に計測したPCMark04のベンチマークスコアと比較するため、同機でもPCMark04を使用している。なおEndeavor Pro3300は、CPUにPentium EE 840(3.20GHz)、グラフィックスカードにRADEON X850 XT搭載製品を搭載し、80Gバイト×2のRAID 0構成となっている。
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総合のPCMarkスコアはもちろん、Graphicsスコア、HDDスコアではEndeavor Pro3500が圧倒的に旧モデルを凌いでおり、CPUスコアも若干高い結果となった。2006年2月現在のCPU価格を見てみると、Pentium D 930とPentium EE 840では、5万円近くPentium Dが安価だ。そのような意味で、総合的に見ると本機のコストパフォーマンスはかなり高い。なお価格は、今回の試用機構成で33万1800円。ハイエンドモデルとしては順当な価格だが、パフォーマンスを考えれば十分にリーズナブルであるといえる。
こういったハイエンドクラスの構成となるマシンでライバルとなるのは、GeForce 7800 GTX+SLI構成も可能なデル「XPS 600」、あるいは自作PCになるだろうか。同社のような直販PCメーカーで購入するメリットは、動作保証やサポートなど、いろいろな意味で安心感があることではないだろうか。
本機はCPUやグラフィックスカード、メモリ/HDD容量など、かなり広い範囲でBTOメニューが用意され、好みの構成にカスタマイズできる。このBTO項目も用意されるメニューから選ぶだけであるため、そもそも搭載できないパーツを選んでしまうこともないし、メーカーでの検証もとられていることから電源容量が足りなかったり、相性問題などで動作しないということもない。加えて、自作PCでは選べない堅牢でメンテナンス性の高いケースや、メーカーサポートも用意される。自作PCの自由さ・高性能さとメーカー製PCの安心感を兼ねるのが、本機のようなBTO対応のPCなのである。
これから3Dゲーム用途にハイスペックマシンを導入したいユーザーや、自作PCのリプレースを考えるユーザーなどにEndeavor Pro3500は、最小構成例で12万4950円からと手頃な価格でもあることも相まって、将来のスペックアップも前提にしたベースマシンとして適することだろう。
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