きょうは「GeForce 7900シリーズ」「GeForce 7600 GT」の性能を調べてみた:グラフィクスカード(2/4 ページ)
90ナノプロセスといった意欲的な進化もあるものの従来の高クロック版ともいえるGeForce 7900と、地味ながらも意外にも多くのユーザーが待ちにまっていた新世代ミドルレンジのGeForce 7600GTとそのパフォーマンスは興味深い。はたして競合他社を圧倒することはできるだろうか。
「GeForce 7900 GTX」対「RADEON 1900 XTX」
GeForce 7900 GTXを実装したリファレンスカードにはGeForce 7800 GTX 512搭載カードでおなじみの大口径ファンとヒートパイプを組み合わせた大型のクーラーユニットが搭載されている。基板のフットプリントは229×99ミリとGeForce 7800 GTXと同じであるが、厚さは37ミリと2スロット分を消費する。プロセスルールは微細化されたのに消費電力が増したGeForce 7900 GTXの特徴がここにも表れている。
GeForce 7900 GTX搭載のリファレンスカードとGeForce 7800 GTXのリファレンスカードを比較する。基板のフットプリントは同じであるが、GeForce 7900 GTXのクーラーユニットは2スロット分の厚さを持つ大型のものを搭載している。裏から見える配線やチップのレイアウトを比べると両者に違いはほとんど見られない
GeForce 7900 GTXの3DMark05と3DMark03の総合スコアはRADEON X1900XTXを下回ってしまった。ただ、ここでは3DMark03においてShaderプログラムを使っていないGT1の結果がふるわないのに対してGT4は最も優れた結果を残しているのに注目しておきたい。3DMark06のSM2.0 ScoreもRADEON X1900 XTXを上回る値を示している。この傾向はAquamark 3やDOOM 3、FarCryでも同様だ。
市販ゲームにおけるパフォーマンスはNVIDIAが主張するように競合他社のGPUを上回っているといっても間違いではないようだ。3DMark06のShader関連テストを項目ごとに見ていくと、「PixelShader関連テストで優位に立つRADEON X1900 XTXとVertexShader関連テストで優位に立つGeForce 7900 GTX」というこれまでとは異なる傾向であるのは興味深い。
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