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デジタルとダブルアナログでトリプル録画──ソニー「VAIO type V VGC-VA201DB」2006年春の地デジ対応モデル連続レビュー(2/3 ページ)

VGC-VA201DBはソニーの液晶一体型PC「VAIO type V」の最上位モデルになる。VAIO type V共通のアナログダブルチューナーに加え、BS/110度CS/地上デジタルチューナーを搭載してアナログ2番組とデジタル1番組の合計3番組を同時に録画できるのが特徴だ。その使い勝手を紹介しよう。

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熟成の域に達したアナログ放送機能

 制約が目立つデジタル放送機能だが、Do VAIOによるアナログテレビ視聴の操作性は優れている。リモコンの使い勝手には定評のあるDo VAIOだが、とくにダブルチューナーを生かした2画面同時視聴ではピクチャインピクチャを実現しており、リモコンで親子画面の両方でチャンネルを切り替えたりボタン1つで親子画面を入れ替えたりできる。また、マウスでドラッグすれば子画面の位置と大きさを調整できるなど画面レイアウトの自由度が高い。試しに、親子画面で同じチャンネルを選択して両方とも録画するような意地悪な操作をしても片方しか録画されないなど、よく考えられて作られているという印象を受けた。

 iEPGサイト「テレビ王国」を使ったおまかせ予約録画機能を使っても、ダブルチューナーのおかげで時間の重複をそれほど気にすることなく(もちろん重なっていいのは2番組までだが)設定できるのも便利だ。録画済みの番組を管理するマウスオペレーションの機能が少ないといった弱点もあるが、おおよそDo VAIOのアナログ録画は使い勝手がいい。

 画質もアナログとしては良好である。VAIO type Vの一部機種ではハードウエアIP変換機能や液晶オーバードライブを採用しているモデルもあるが、VA201DBはそういった機能を用意していない。サポートされているのはソフトウエア処理によるものだが、それでもIP変換では動きのある映像におけるギザギザ感が皆無になっている。色合いやノイズも素直で無理に強調したりのっぺりしてしまうこともない、良好な画質チューニングが施されている。

インスタント機能はどうするか

 ここまではWindows上で動作するツールを使ったときの使い勝手に関する評価であったが、VAIO type Vにもいわゆる“インスタント機能”が用意されている。電源オフの状態からインスタント機能を起動してテレビ視聴できるまで約23秒かかる。この時間はインスタント機能としては平均レベルだ。しかし、録画はDVD-RWとDVD-RAMへのVRモードのみでHDDへの録画はできない。さらにHDDに保存されているコンテンツの再生もできない。

 VAIOのインスタント機能は電源オフの状態でのみ起動できるが、Do VAIOやStationTV Digitalの予約録画は、VAIO type Vがスタンバイであるか休止状態でなければ有効にならない。予約録画を優先してスタンバイや休止状態にしているとインスタント機能は使えないことになる。逆にインスタント機能で使っていると予約録画が動作しなくなる。こういう制約を考えるとインスタント機能の利用は積極的に勧めることはできない。


キーボード、マウスはワイヤレス接続になる。最近のVAIOの例にもれず、Felicaポートをキーボードユニットに内蔵する。EdyやSuica、もしくはICOCAの残高照会と課金はもちろん、MoraをはじめとするEdy対応ショッピングサイトではオンライン決済にも使える

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