富士通、200Gバイト2.5インチHDDを発表:HDD
富士通は、2006年3月現在で最大容量となる、200Gバイトの2.5インチSerial ATA HDDを発表した。5月末出荷予定で、主にTV録画を想定したノートPCや小型HDDレコーダーなどへの採用が期待される。
富士通は3月28日、容量200Gバイトの2.5インチHDD「MHV2200BT」を発表した。2.5インチドライブとして最大(2006年3月現在)、主に多機能モバイルノートPCや小型HDDレコーダーなどデジタル家電への搭載が想定される。出荷は5月末。
MHV2200BTは、容量200GバイトでSerial ATA/150インタフェースを採用する2.5インチHDD。回転数は4200rpm、平均シーク時間は12ms(Read)/14ms(Write)、バッファサイズ8Mバイト、アイドル時動作音は2.3ベルズ(Bels/1ベル=10デシベル)。Read/Write時の消費電力も最高水準となる1.6ワットを実現する。本体サイズは70(幅)×12.5(高さ)×100(奥行き)ミリ、重量135グラム以下。
販売目標は2006年度で合計70万台。2.5インチドライブの業界総計出荷台数は2004年度の約5000万台から2005年度に約7000万台へと伸びた。さらに2006年度には長時間のTV録画などへのニーズに沿って大容量化が進み、約9000万台に上ると予想されるなど急速に市場が拡大している。同社は業界2位のシェアを獲得するサーバ向け3.5インチドライブやノートPC向け2.5インチのほか、2007年前半より1.8インチドライブにも参入を予定し、小型ドライブへも注力している。モバイルPC向け2.5インチドライブでは2008年度で日立GSTを抜いてトップに、かつHDD全体での売り上げで世界トップ3入りを目指す。
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