きょうは「WinFast PX7600GS TDH」でGeForce 7600 GSの性能を調べてみた:グラフィックスカード(2/2 ページ)
NVIDIAから先日発表されたGeForce 7600 GS搭載グラフィックスカードが今週末からパーツショップに姿を見せる。ミドルレンジGPUの派生モデルとして登場するそのパフォーマンスを検証したみた。
GeForce 7600 GSの評価に使ったシステムはミドルレンジユーザーを意識したAthlon 64 3500+を基幹に構成した。WinFast PX7600 GS TDHに同梱されているドライバは「Forceware 83.91」とNVIDIAが公開している最も新しいForceWare 84.21よりバージョンを表す番号が古い。NVIDIAから登場する派生モデルGPUは特定のForcewareバージョンでないと認識されない事例が最近では多々あったが、GeForce 7600 GSはForceware 84.21でも認識された。
ちなみに、添付されているForceware 83.19を適用した状態とForceware 84.21を適用した状態で3DMark05のゲームベンチを測定してみたが、その結果に差はほとんどない。ユーザーとしては添付のForcewareでもよし、NVIDIAから最新の84.21をダウンロードしてきてもよし、ということになる。今回の評価作業ではForceWare 84.21を適用して測定している。
ベンチマークシステム環境 | |
CPU | Athlon 64 3500+ |
マザーボード | ASUS A8N-SLI |
メモリ | PC3200/512MB×2ch |
HDD | ST3160023AS |
OS | Windows XP Professional +SP2 |
GeForce 7600 GTよりクロックが低いGeForce 7600 GSは当然ながらそのパフォーマンスも低くなる。ゆえにこの両者を比べるのはあまり意味がない。気になるのは先日のミドルレンジGPUにおけるベンチマーク比較でGeForce 7600 GTを下回ったRADEON X1600 XTとGeForce 6800 GSとの違いだ。それぞれのGPUを搭載したグラフィックスカードの実売価格をITmedia Shoppingのデータで比較すると、ビデオメモリを256Mバイト搭載した製品でRADEON X1600XTがだいたい2万円から2万5000円、GeForce 6800 GS搭載カードが2万円5000円から3万円弱、GeForce 7600 GSは2万円を切っている。
なお、ITmedia Shoppingで調べたRADEON X1600 XT搭載カードの価格はこちら、同じくGeForce 6800 GSの価格はこちら、同じくGeForce 7600 GSの価格はこちらになる。
そういった実売価格の関係を把握した上でグラフを見ると、GeForce 7600 GSのパフォーマンスは納得がいく。しかも、WinFast PX7600GS TDHはファンレスである。それを配慮すればGeForce 7600 GSは十分健闘していると評価できる。
なにがなんでも数値的な絶対性能が重要というユーザーであれば、GeForce 6800 GSという選択になるが、ミドルレンジGPUを購入するユーザーは、どうしても購入価格との兼ね合いを考えないわけにはいかない。コストパフォーマンス的視点からすれば、GeForce 7600 GSを搭載したグラフィックスカードは非常に有力な選択肢となりうるはずだ。
では、熱はどうなのか? という話になるが、このあたりの評価はもう1つのファンレスカードASUS「EN7600GS SILENT/HTD」と一緒に考えてみることにする。
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