Windows Vista Capable PCって何?
4月1日より、PCに「Windows Vista Capable PC」なるロゴが貼られたモデルが発売されるようになった。このロゴは一体何なのか。
4月1日より、「Windows Vista Capable PC」なるPCが発売されている。
Windows Vista Capable PCは、Windows Vista へスムーズに移行できるPCとして、マイクロソフトが示す「Windows Vistaを動作させるためのハードウェア要件を満たす」PCに付与されるもの。Capableとは「有能な 資格のある」を意味し、「ウィンドウズ ビスタ ケイパブル ピーシー」と読む。
マイクロソフトが示すWindows Vista Capable PCの要件は
- メモリ 512 Mバイト以上搭載
- DirectX 9.0対応のグラフィックスハードウェア搭載
- 最新のCPU搭載
- (発売メーカーが)Windows Vista発売後、順次必要なハードウェアドライバを提供すること
となる。
最近では、エプソンダイレクトやソーテック、富士通などがWindows Vistaを動作させるためのハードウェア要件を満たす“Windows Vista Capable PC”を発表している。
富士通はハードウェア要件を満たしていること以外に、ドライバが必要なハードウェアは同OS発売後に順次提供する予定としている。また2005年秋冬モデル以前の製品は同OS発売後、動作確認ができ次第情報を公開する方針のようだ。現時点での対応モデルは以下の通り。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
BTO対応にて多数の構成例があるPCを発売するエプソンダイレクトは、もう少し具体的に、
- Intel 915系より古いチップセットを採用するモデルは予定なし
- Windows XP x64 Edition(搭載モデル)は予定なし
- 対応がCD-ROMのみとなるドライブを搭載するモデルは予定なし(Windows VistaはDVD-ROM以上を必須としているため)
- パーツベンダーにてドライバ対応予定がない/あるいは未定であるデバイス類はBTOメニューに加えない
と定義している。
Windows Vista Capable PC対応Endeavor Pro3500は既存のPro3500と比べて、PCI接続タイプの56kモデム、SCSIカード「AVA-2930LP」、スピーカーユニット「Creative Inspire 2.0 1300」が、同じくNT9500ProではBluetoothマウスなどがBTOメニューから外されている(2006年4月現在)。
ちなみに同ロゴは、ホームユーザー向けとなる「Windows Vista Home Basicへのアップグレードが可能で、それを動作させるための要件を満たしている」ことを意味するが、構成パーツや添付ソフトを含めて確実に動作するか否かまでは含まれず、かつ“無償でVistaにアップグレードできるわけでもない”。この点には注意したいところだ。
PCメーカー各社は、来年1月に伸びたWindows Vista発売を前にWindows Vista Capableロゴ取得PCを投入し、Vista発売までの買い控えを抑えたい考えだと思われる。ユーザーとしても、購入を予定するPCがWindows Vistaでも動作するのかを判別できる指針になるだろう。
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