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「揚天」に「旭日」──レノボ“中国”最新PCラインアップは面白い山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/3 ページ)

レノボがIBMのPC部門を買収して1年が過ぎた。日本向けのオリジナルPC「レノボ3000シリーズ」をリリースするなど、ようやく自分らしさを出してきたレノボであるが、地元中国におけるラインアップはちょっと事情が異なるようだ。

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 コンシューマ向けPCは「天驕」「鋒行」「家悦」の3シリーズ。いずれも店頭で広告、展示、販売されている。またいずれも揚天のように細かな小分類はない。「天驕」はデジタルホーム向けPC、「鋒行」はゲーマー向けハイスペックPC、「家悦」は入門用PCだ。

 デジタルホーム向けをうたった天驕はTVキャプチャーカードが備わっているのが特徴。また天驕には、寛帯通と呼ばれるADSLが引かれた家庭向けの天驕専用オプションもある。これはハンドセットにWebカメラとクイックキー、メモリカードリーダーを一体化したもの。こちらのCPUは全モデルがインテルで統一されている。

 一方で鋒行は全モデルのCPUがAMD製を採用している。天驕と鋒行の上位機種はDVDマルチドライブを搭載しているが、下位機種になると、CD-RWやDVD-ROMドライブとなる。また、グラフィックスカードはNVIDIAチップ採用のカードが4モデル、ATIチップ採用のカードが3モデルと拮抗している。

 家悦は安価な価格設定が魅力だ。値段も4000元前後(約6万円)と、中国一般庶民の給料2〜4カ月分の価格だが、ほかのモデルと比べればお買い得。家悦シリーズといえば、レノボがIBM PC部門を買収のころに筆者も購入している。(そのときの記録こちら、実際に使ったときの記録はこちら)。このPCは今も中国の滞在先にて、液晶ディスプレイも本体も健在である。


レノボのデスクトップ「天驕」はAV重視タイプだけあってデザインもユニークだ


レノボの「鋒行」はゲーマー向けのハイパフォーマンスPCという位置付けになる


レノボのエントリークラスはこの家悦シリーズになる。エントリークラスらしい無難なデザインだ


レノボ中国のItunium2サーバ「深騰6800」詳しくは触れないが、レノボはサーバも取り扱っており、Pentium4からXeon、果てはItanium2搭載モデルまであり「なかなかできる」会社であることがうかがえる

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