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写真で解剖する2006年夏モデル――富士通「FMV-BIBLO LOOX P70S」2006年・PC夏モデル特集

富士通のモバイルPCシリーズ、FMV-BIBLO LOOXには、コンシューマ向けでは数少ないタブレットPCのP70Sが用意されている。

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FMV-BIBLO LOOX P70S

 富士通のFMV-BIBLO LOOX Pシリーズは、コンシューマ向けでは数少ないタブレットPCだ。従来どおり、専用のペンが必要な電磁誘導方式デジタイザを内蔵せず、感圧式のタッチパネルを搭載することで、気軽に指先でオペレーションできるのが最大の特徴だ。

 主要なスペックは春モデルから変更はなく、CPUは超低電圧版のPentium M 753(1.20GHz)、チップセットはIntel 915GMS Express、メインメモリは512Mバイト(PC2-3200)、HDDは30Gバイトという構成だ。OSはWindows XP Tablet PC Edition 2005で、液晶ディスプレイには1024×600ドット表示に対応した8.9インチワイドタイプを採用する。標準バッテリー装着時の重量が990グラムと軽量であるのも従来どおりだ。

大容量バッテリーが標準で同梱

 2006年の春モデルで初めて登場したばかりということもあり、今回の変更点は非常にわずかだ。具体的には、これまでオプションで販売されていた大容量バッテリーの「バッテリパックL」が標準で付属したにとどまる。

 このバッテリパックLは、標準バッテリーの2倍にあたる容量10.8ボルト5200mAhのもので、バッテリーの駆動時間も約8時間と標準の4時間を大きく上回る。そのぶん、重量は160グラムほど増え、バッテリー部分がボディから約18ミリ出っ張ってしまう。とはいえ、十分に小型かつ軽量であり、用途に応じてバッテリーを選べるのは朗報と言えるだろう。

夏モデルには標準バッテリーに加え、従来は別売(1万3280円)だったバッテリパックLが付属する(左)。液晶部分を180度回転させることで、タブレットスタイルでも使えるコンバーチブル型だ(右)

インタフェースは従来機と共通

 キーピッチ16ミリ、キーストローク2ミリの日本語86キーボードや、液晶部にある5つのタブレットボタンと指紋認証センサにも変わりはない。

 A5ファイルサイズの小型ボディながら、インタフェースは意外にも豊富に用意されている。左側面にはSDメモリカードスロットやタッチペンの挿入口とUSB端子が、右側面にはCF TypeIIとUSB端子のほか、サウンド端子が並ぶ。さらに背面には100BASE-T対応の有線LANとFAXモデム、アナログRGB出力端子がある。

8.9インチのワイド液晶や、スティックポイントを備えたキーボードに変更はない(左)。小型PCながら拡張コネクタは豊富に用意されている(右)

重量990グラムの軽量ボディが魅力

 バッテリパックLを装着すると1キロを超えてしまうが、標準バッテリー搭載時は約990グラムと軽量であり、常に持ち運んでも負担は少ない。企業用途での利用が多いタブレットPCだが、パッケージにはUSB接続のDVD/CD-RWコンボドライブが付属するのに加え、DLNAガイドラインに準拠したMyMediaを使えば、ネットワーク上の動画や音楽、写真ファイルを手軽に楽しめるなど、AV機能も備えており、家庭での利用にも配慮されている。

 実売価格は23万円前後と従来モデル登場時を維持しており、これに1万3230円のバッテリパックLが標準で同梱されることを考えると、確実にコストパフォーマンスは上がっているのが分かる。

天面と底面がつや消しブラック、キーボード面がシルバーに塗り分けられたツートーンカラーを採用(左)。1.8インチHDDやMicro DIMMスロットには底面から簡単にアクセスできる(右)。なお、メモリスロットは1基のみだ

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