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中国でFounderの「インテル入ってる」UMPCを買ってしまいました(前編)山谷剛史の「アジアン・アイティー」(3/3 ページ)

中国Founder(方正科技)からUMPC「Mininote」がこの春に発売された。VAIO type Uをこよなく愛する山谷氏が早速現地で購入。インテルのCPUを搭載したUMPCの実力やいかに。

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ここが気になるFounderのUMPC

 FounderのUMPCを短期間ながら使ってみたが、これまで気になったところをまとめてみた。

 まず、製品を落とさないためのストラップ穴や専用ポーチなどが一切ないこと。本体裏にゴム足があるものの持って使うときに落下を防止する仕掛けが用意されていないのだ。本体の大きさはVAIO type Uよりもひとまわり大きくそして重い。だから片手で持つのはVAIO type Uよりリスキーだ。何もないと使っていて不安を感じてしまう。

 評価作業中にバッテリー駆動でビデオを30分ほど再生したあとにシステムの設定をいろいろ試していたら1時間40分でバッテリーが切れてしまった。中国ならば飛行機で大都市間の1フライトにかかる時間も持たないことになる。乗車時間十数時間以上が当たり前の列車や長距離バスでは移動の中の一瞬しか利用できない。

 気になる発熱はずっと稼動させていると火傷をするほどではないがだいぶ暖かくなる。少なくともVAIO type Uよりは熱い。

 中国におけるPCのキラーソフトはチャットソフト「QQ」だ。最近は空港の待合室や電車のグリーン車の中で大きなA4ノートを起動しQQでチャットしているユーザーも多い。マイクとスピーカー、Webカメラを内蔵しているので、Mininote1つでビデオチャットが可能。とはいえ、無線LANが禁止されている病院や飛行機内でMininoteを使うことも想定して、無線LANとBluetoothのオンオフができるスイッチが欲しかった。

 また音楽コンテンツや映像コンテンツが(ある意味)どこでも安価で入手できる中国では、PCは(デスクトップPCですら)ミュージックプレーヤーやビデオプレーヤーとして常用されている。UMPCならなおさらポータブルオーディオ・ビデオプレーヤーとして使われるだろう。MininoteにはWindows Media Player用コントローラーボタンと音量調節ボタンが本体に用意されているので、プレーヤーとして使うには便利だ。

 VAIO type Uユーザーの筆者にとって、FounderのUMPC「Mininote」のハードウェアは「VAIO type Uをものすごく意識しつつ、バイオ UやLibretto ffのテイストをミックスして、さらに中国人向けのデザインが施されたUMPC」と評価できる。

 次回は、UMPCの操作性を左右するユーティリティを中心にMininoteをさらに検証していく。


VAIO type Uと比べるとこんな感じ。UMPCといえどなかなか大きい
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