なんとなくパソコンが欲しいと言い出してしまった田舎の両親へ――「VALUESTAR L VL300/FD」はどうでしょうか:2006年・PC夏モデル特集(2/2 ページ)
2006年のNEC夏モデルでは、人気のVALUESTAR Lに薄型ケースを採用した新シリーズ「スリムタイプ」が追加されている。このスリムタイプはTV機能などを省き、コストパフォーマンスを追及したモデルだ。
基本スペックや付属ソフトはスタンダードモデルに匹敵
スペックはCPUにCeleronD 346(3.06GHz)を採用し、512Mバイトのメインメモリを搭載、DVDスーパーマルチドライブも装備しており、基本部分はスタンダードモデルの「VL500/FD」や「VL700/FD」とほぼ同等だ。また、チップセットにRADEON XPRESS 200を採用しているため、3D性能に関してはわずかながらとはいえ勝っている。
コンパクトな本体に上位モデルと同等のスペックを搭載しているため騒音が気になる人もいるだろうが、搭載されるファンはベンチマークなどの高負荷時だけでなく、アイドル中などでも一定速度で回転しており、静音とまではいえないものの耳障りなほど大きく感じることはなかった。周囲に音の気配がない場所ならともかく、一般的な環境でならまったく問題はないだろう。
「TVは不要」と割り切れる初心者ユーザーに最適
そのほかの機能を見ると、TVチューナー以外にもインスタント機能が省かれている(キーボードのCD/DVDボタンを押すとWindows XPがそのまま起動し、MediaGarageがスタートする)。とはいえ、Microsoft Office Personal Edition 2003やソフトチョイスが付属し、またNECとBIGLOBEの新サービスである「ぱそ楽ネット」に対応するなど、AV機能を除けばスタンダードタイプに匹敵する。もちろん初心者向けのヘルプ機能も充実しているし、サポート体制も万全だ。
VALUESTAR Lのスタンダードタイプが最も安いモデルでも実売20万円前後になのに対し、本機は17万円程度とコストパフォーマンスが高い。また、省スペース性は液晶一体型のVALUESTAR Rに勝るとも劣らず、軽量さや設置の自由度はより優れている。「TV機能は必要ないが、インターネットやDVD視聴などを楽しみたいので、サポートにも満足できる低価格モデルが欲しい」という人にうってつけだ。例えば、とくに目的もなく「やはりこれからはパソコンがないといかんな」などと言い出してしまった田舎の両親に勧めるには最適な1台といえる。
なお、もし一層価格を抑えたいなら、直販サイトのNEC Directでオフィススイートを省くなどスペックを変更するのも手だ。Microsoft Office Personal Edition 2003を省けば2万円安くなり、最低構成なら10万8045円から購入できる。また、NEC Directでは他社製の液晶ディスプレイを組み合わせての購入も行える。中でもバッファローの19インチ液晶「FTD-G923ADSR/BK」をセットにすれば、スタンド部分がリング状になっているため、本体の横置き時に標準の液晶では塞いでしまう排気口を阻害しないという利点もある。
関連記事
- さらに使いやすくなった液晶一体型“W録”モデル――NEC「VALUESTAR R VR570/FG」
PCでTVも見たいし2番組同時録画ができるHDDレコーダーとしても使いたい。でもやっぱりPCとして使うなら液晶は使い慣れたスクエアタイプのほうがいい。そんなユーザーにぴったりなのが「VALUESTAR SR」の後継機として投入された新生「VALUESTAR R」シリーズだ。 - 液晶ディスプレイにTV機能を詰め込んだ意欲的な地デジ対応モデル――NEC「VALUESTAR L VL970/FG」
「VALUESTAR L」の最上位機である「VL970/FG」は、同シリーズにおいて2シーズンぶりに復活した地上デジタル放送対応機だ。本製品はただ新しいTVチューナーが搭載されただけでなく、チューナーそのものに今までにない試みがなさるなど、注目すべき点が多い。ここではそのTV機能を中心に本製品を紹介していこう。 - NEC2006年夏モデル――新型液晶の投入で地デジ対応を強化、Felica連携のコンテンツサービスも開始
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.